Devilの教え

 それはまるで呪文のよう。


 唯一アスマを動かす呪文。


 それに効果があるのは、「本当に知りたい」って思ってる時だけ。


「学校って何?」

 繰り返した質問が、本当なんだと気付いたアスマの気配がゆっくりと動く。


 徐々に慣れてきた暗闇。


 ぼんやりと見える輪郭(りんかく)


 そして、痛いくらい感じる視線に、あたしは大きく息を吸い込む。


「あのね。親と喧嘩したのってそれ(・・)なの」

「…………」