Devilの教え

「なる……!」

「この先は俺の家しかねえよ」

「そう……なの?」

 足を止めたアスマにようやく追い付いたあたしは、ヒューヒュー鳴り始めた喉に大きく息を吸い込んで、


「まさかこの林までアスマの家のだとか言うんじゃない?」

 冗談を口にする余裕を見せてみたけど、それは全く冗談にはならなかった。


「ああ」

「…………え?」

「うちの敷地だ」

「ええ!?」

「でけえ声出すなっつーんだよ」

「ちょ、ちょっと待って! どういう事!? え!? もしかしてアスマって超お金持ち!? お坊ちゃん!?」

「坊ちゃんと言えば坊ちゃんだな」