Devilの教え

 胸がキュンとした。


 ゾクッとした感覚が走り、心地の好い胸の鼓動の音が全身を駆け巡った。


「うん……」

 小さく答え、もっとギュッと抱き締めて欲しいって思った直後。


「これだ」

「へ!?」

 フイッと両肩を掴んで体から離された。


「え? え? え?」

 何が起こったのか分からなくて、半分パニック状態になるあたしに、


「同性と抱き合ってもあの気持ち良さはねえだろ。異性といるのはこういう感覚の為だ」

 アスマが至近距離で意地悪な笑みを浮かべる。