Devilの教え

「え!? な、何!?」

 大困惑のその言葉を(つむ)いだ時には、あたしの体はアスマの両腕にすっぽりと包まれていて、顔がアスマの胸に押し付けられ、心臓が痛いくらいに高鳴ってた。


 凄く――ドキドキする。


 アスマの温もりと、匂い。


 抱き締められる腕の力強さと、微かに髪に掛かる吐息。


「アス……マ?」

 何故か体が緊張して、声がうわずった。


 目を閉じて、アスマに全てを委ね、その背中に両腕を回そうとしたタイミングで、


「気持ちいいか?」

 耳元で甘い囁きが聞こえる。