「つくり?」

「ああ。全部の造り。骨格だの何だのって見てくれからして何もかもが違うだろ」

「うん」

「だから『友達』にはなれねえ」

「分かんない」

「お前相手じゃ説明が難しいんだよ」

「何で?」

「『男』を知らねえだろ」

「え!? それって処じょ――」

「違う。そうじゃなくて、男ってのがどういうもんか知らねえだろ」

「アスマの言ってる意味が分かんない」

「その時点でもうアウトだ」

「ええ!?」

 何がアウトなのかも分からないけど、相当あたしはアウトなようで、アスマは柔らかそうな髪に手をやり、どうすればいいのか悩むように頭を()く。