私たち以外の生徒は廊下にはいない

ここでこの人を逃したら

教室に帰れなくなってしまう!!!

「あの、1年2組の教室はどこですか?」

悩んでいる暇もなく少し遠くにいた

彼に声が届くように大きな声で聞いた

すると彼は少しだけ呆れたような

表情をし

『1年の教室は反対側の校舎』

彼はそう言うと私が今いる校舎とは

反対側の建物を指差した

どうやら私はかなりの方向音痴らしい

さて、教室に帰りますか

その前にお礼を言わないと!