生意気カノジョは素直になれない!!




「あ、キーホルダーもある!」

次にイチカが手にしたのは、ぶっさいくなペンギンの小さなぬいぐるみがストラップになっているタイプのもので。


「リュウも買おうよ。記念に」

「はぁ!?いらねぇよ」

「えー、絶対可愛いよ!」

「そんなダサいのいらねぇ!」

「だから、ダサ可愛なんだってば!」

「男がこんなの付けねぇだろ?お前、嫌がらせか?」

「……エロゲ」

「……っ、」

結局、俺の叫びは聞き入れられる訳もなく、半ば強制的に買わされて。あげくに、スマホにつけられてしまう。

くっそ。いちかが帰ったらそっこうで取り外してやる。
心の中で文句を言いながら、溜め息と共に肩を落とした。