気まぐれヤンキーは、私に夢中。

「聞いてんの?………“俺も好き”って意味なんだけど」



澪川が顔を覗き込んでくる。透き通った瞳が私を捉える。



「これからもよろしく」



数秒間目が合ったあと、にかっと笑って答えた。



「あぁ」



澪川が私の手を取って歩き出す。

澪川の耳が赤い。可愛い、なんて思ってしまう。



「澪川照れてる」

「は?照れてねーし」



そんなことを言いながらも、さりげなく私の歩幅に合わせてくれてる。

________私は、気まぐれで天邪鬼な澪川に夢中だ。