リュウヤがあたしの腕の中で泣いてる。

まるで小さい子供みたいに。

リュウヤの笑顔はいつも見てきたけど、こんなふうに泣くリュウヤは初めて見た。

やっと気持ちが通じ合ったのに。

やっとお互い素直になれたのに。

数時間後に待っている現実は、あまりにも辛すぎる。

でも時は止まってはくれない…

あたしはリュウヤにつぶやいた

「そろそろ行かなきゃ」