「そーゆーことは早く言えっつーのっ!」

突然頭をクシャクシャってされて、アタシは顔を上げる。

その瞬間、ダン兄の唇がアタシの唇に触れた。

キス…

突然のことで、目を閉じるのも忘れちゃったアタシ。

唇を離したダン兄が照れくさそうに頭をかいた。

「今日のお前可愛いすぎだし。オレが気持ち抑えるのにどれだけ必死だったと思ってんだよ。」

うそ…

「だって、ダン兄ってば、告白してくれた後から超そっけなくて、普通に兄貴してて、アタシへの気持ちなんてとっくに吹っ切れてなくなってると思ってた…」


アタシの言葉に、ダン兄はアタシを抱きしめた。