「ねぇ、これってある意味アンにとってチャンスじゃない?」 あいつが去った後にミカが言う。 「は?」 「何が?」 あたしとハルカがミカに聞き返す。 「あー分かる。超いい機会だよ。」 マユミだけがミカの言葉に納得する。 「だから何が?全然わかんないんだけど」 ハルカがあたしの変わりに言う。