明日を信じられたのはあなたのおかげです

葵「深呼吸だよ。先生と一緒にして。スー、ハー、スー、ハー」

瑠「グスッ、ハァスー、ハー、ハァハァ、スー」

葵「そうそう上手。そのまま続けて。」

呼吸が整ってきた。

怖かった。

夢の事を思い出して、また泣いちゃった。
こんなんだったら葵先生に迷惑掛けてばっかりだよね…。

泣き止むまで葵先生はずっと背中を撫でてくれていた。

葵「落ち着いた?」

コクッ

葵「そっか。起きてていいよ。寝るの怖いよね、もうそろそろ夜ご飯来るから一緒に食べよ?」

コクッ

葵「ってかさ瑠乃ちゃんのくまさんはいつから持ってんの?」

瑠「るるっていうの、私が生まれた時にお母さんの友達が出産祝いでくれたんだって」

葵「そっか。るる連れてきてよかった。」

瑠「やっぱり葵先生が連れてきてくれたんだ。」