The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

…だが。

クランチェスカ家のハロウィンイベントは、これだけでは終わらない。

「ルヴィアさん。今日は先にお風呂に行ってください」

「…え」

かぼちゃ尽くしの夕飯の後、フューニャは俺にそう言った。

通常、クランチェスカ家では、フューニャが一番風呂である。

いや、若い女の子は、汗臭い男が入った後の風呂なんか入りたくないかなと思って。

でもフューニャ的には、家長が一番風呂に入るべきと思っているようで。

フューニャが先に、いやあなたが先に、とお互いに譲り合い。

最終的に、「じゃあ一緒に入るか」「良いでしょう」で解決することもしばしば。

それなのに、今日はどうしたことか。

こんな、有無を言わせず「先に行け」とは。

「いや…先に行って良いよ、フューニャ」

「いいえ。私は忙しいんです。まだまだやらないといけないことがたくさんあるんです」

…そうなの?

夕飯の後片付け…とか?いや、でもそれは毎日やってるよな…?特別今日だけ忙しいって訳でも…。

あ、でも今日はご馳走だったから、いつもより更に片付けが大変なのかもしれない。

「なら、手伝うよ」

二人で手分けすれば、少しは早く終わるだろう。

しかし。

「いいえ、あなたの手伝いは要りません。何せあなたは、私がいないとすぐキッチンを魔境にしますから」

「うっ…ぐ…それは、もう忘れてくれよ…」

だから、あれはフューニャが長くいなかったから…不可抗力で。

「忘れません。良いから先に行ってください。あなたは暇なんだから先にお風呂に入るんです」

「そうか…。分かったよ」

そこまで言うなら…じゃあ、先にお風呂もらおうか。

俺の出汁が取れた浴槽にフューニャを入れさせるのは忍びないから。

俺は、今日はシャワーだな。