「うめぇ。チョコうめぇ」
「うん、美味しいね」
アシュトーリアさんがお取り寄せしたチョコレートは、隣国アシスファルト帝国から輸入した、王室御用達高級チョコレート。
舌が驕った『青薔薇連合会』幹部組も、美味しく食べられる逸品である。
とても美味しい。
「うふふ。皆喜んでくれて良かったわ」
アシュトーリアさんも、いつも以上の笑顔であった。
ここ最近、こんな穏やかな時間を過ごすことなんてなかったもんな。
『青薔薇解放戦線』が革命起こしたり、『セント・ニュクス』が化学兵器使ったりと色々忙しかったし。
まぁ、花火大会行ったりプール行って遊んだりはしてたから、そんなに忙しくねぇだろと言われたらそれまでだが。
どんなときでも、日常を楽しめる心の余裕ってのはあった方が良いぞ。
どっかの帝国騎士団みたいに、いつも忙しなく働いていたんじゃ息が詰まって仕方ない。
やっぱり平和が一番。
紅茶を飲みながらチョコレートを摘まみ、俺は改めてそう思った。
俺は確かに巷では死神だとか何だとか言われてるが、好きで死神になってるんじゃなくて、本当は平和を愛する平和主義者なんだぞ?
すると。
「あ、そうだわ皆。来週、皆でお花見に行きましょうね」
「…」
さらっ、と。
アシュトーリアさんは、皆でチョコレート食べましょうね、のノリで。
素晴らしく良い笑顔で誘ってくれた。
「…何言ってるんですか、アシュトーリアさん」
ルルシーは、ジト目でアシュトーリアさんを睨んだ。
「お花見行きましょう、皆で」
しかし狼狽えないアシュトーリアさん。さすがである。
「凄いですね、ルリシヤ。あなたも大正解ですよ」
「俺もだいぶ分かってきたな」
君は前々から分かってたよ。話の分かる男って良いよな。
「ねぇアイズ。今年の桜はいつ頃咲くかしら」
「そうですね…。…この辺りの満開は、来週の水曜くらいだそうです」
アイズはスマホをポチって、速攻で調べてくれた。
仕事が早い。
対応も早い。既に行く気満々である。
こちらも話の分かる人間だ。
「じゃ、皆水曜に予定を空けてね。それからお花見会場貸し切るから、アイズ、手配を頼めるかしら」
「分かりました」
満開時のお花見スポットを貸し切りなんて、贅沢だな。
これぞマフィアの権力。近隣の住民の皆さん、ごめんよ。
今年の桜の見頃は、俺達がもらった。
「それと、お菓子やお酒の用意も宜しくね」
「はい」
「アリューシャポテチ食いたい!アイ公、ポテチ買って」
「はいはい。分かったよ」
「…小学生かよ、お前は」
ルルシーがぽつりと呟いていた。聞こえなかったことにした。
良いじゃんポテチ。たまに無性に食べたくなるときない?
俺はない。
「…アシュトーリアさん。お花見なんてしてる時間は…」
こめかみを押さえた真面目ルルシーが、文句を言いかけたが。
「私、またフライドポテト作ってくるわ」
「じゃあ俺も弁当作ってこよう。ルルシー先輩と二人で」
「あ、おいルリシヤお前何勝手に」
「じゃあ俺はお酒買ってきますね」
何の種類買ってこようかな。
「私は場所取り係だね」
「じゃ、アリューシャは食べる係で」
完璧な分担である。
「…」
ルルシーは何かを言おうとしたが、俺達がわいわいとお花見の段取りについて話しているのを見て。
「…はぁ」
溜め息一つで、全てを諦めていた。
賢明な判断だ、ルルシー。
「うん、美味しいね」
アシュトーリアさんがお取り寄せしたチョコレートは、隣国アシスファルト帝国から輸入した、王室御用達高級チョコレート。
舌が驕った『青薔薇連合会』幹部組も、美味しく食べられる逸品である。
とても美味しい。
「うふふ。皆喜んでくれて良かったわ」
アシュトーリアさんも、いつも以上の笑顔であった。
ここ最近、こんな穏やかな時間を過ごすことなんてなかったもんな。
『青薔薇解放戦線』が革命起こしたり、『セント・ニュクス』が化学兵器使ったりと色々忙しかったし。
まぁ、花火大会行ったりプール行って遊んだりはしてたから、そんなに忙しくねぇだろと言われたらそれまでだが。
どんなときでも、日常を楽しめる心の余裕ってのはあった方が良いぞ。
どっかの帝国騎士団みたいに、いつも忙しなく働いていたんじゃ息が詰まって仕方ない。
やっぱり平和が一番。
紅茶を飲みながらチョコレートを摘まみ、俺は改めてそう思った。
俺は確かに巷では死神だとか何だとか言われてるが、好きで死神になってるんじゃなくて、本当は平和を愛する平和主義者なんだぞ?
すると。
「あ、そうだわ皆。来週、皆でお花見に行きましょうね」
「…」
さらっ、と。
アシュトーリアさんは、皆でチョコレート食べましょうね、のノリで。
素晴らしく良い笑顔で誘ってくれた。
「…何言ってるんですか、アシュトーリアさん」
ルルシーは、ジト目でアシュトーリアさんを睨んだ。
「お花見行きましょう、皆で」
しかし狼狽えないアシュトーリアさん。さすがである。
「凄いですね、ルリシヤ。あなたも大正解ですよ」
「俺もだいぶ分かってきたな」
君は前々から分かってたよ。話の分かる男って良いよな。
「ねぇアイズ。今年の桜はいつ頃咲くかしら」
「そうですね…。…この辺りの満開は、来週の水曜くらいだそうです」
アイズはスマホをポチって、速攻で調べてくれた。
仕事が早い。
対応も早い。既に行く気満々である。
こちらも話の分かる人間だ。
「じゃ、皆水曜に予定を空けてね。それからお花見会場貸し切るから、アイズ、手配を頼めるかしら」
「分かりました」
満開時のお花見スポットを貸し切りなんて、贅沢だな。
これぞマフィアの権力。近隣の住民の皆さん、ごめんよ。
今年の桜の見頃は、俺達がもらった。
「それと、お菓子やお酒の用意も宜しくね」
「はい」
「アリューシャポテチ食いたい!アイ公、ポテチ買って」
「はいはい。分かったよ」
「…小学生かよ、お前は」
ルルシーがぽつりと呟いていた。聞こえなかったことにした。
良いじゃんポテチ。たまに無性に食べたくなるときない?
俺はない。
「…アシュトーリアさん。お花見なんてしてる時間は…」
こめかみを押さえた真面目ルルシーが、文句を言いかけたが。
「私、またフライドポテト作ってくるわ」
「じゃあ俺も弁当作ってこよう。ルルシー先輩と二人で」
「あ、おいルリシヤお前何勝手に」
「じゃあ俺はお酒買ってきますね」
何の種類買ってこようかな。
「私は場所取り係だね」
「じゃ、アリューシャは食べる係で」
完璧な分担である。
「…」
ルルシーは何かを言おうとしたが、俺達がわいわいとお花見の段取りについて話しているのを見て。
「…はぁ」
溜め息一つで、全てを諦めていた。
賢明な判断だ、ルルシー。


