The previous night of the world revolution3〜L.D.〜


「お邪魔します」

「あら、皆来たわね。いらっしゃい」

アシュトーリアさんの執務室に向かうと、穏やかな顔をしたアシュトーリアさんが待っていた。

良かった。その顔を見たところ、きな臭いことではなさそうだ。

何だろうなぁ。

「今日はどうしたんですか?」

「あのね、お取り寄せしてたチョコレートが届いたから、皆で食べようと思ったの」

アイズ大正解。

さすが『青薔薇連合会』の次期首領。素晴らしい推測だ。

「やったー。チョコ~♪」

アリューシャは大喜び。チョコは良いよね。俺も昔は大好きだった。

「飲み物は何が良いかしら?すぐ持ってこさせるわね」

「俺は紅茶で」

「同じく」

「アリューシャレモンスカッシュ飲みてぇ」

「私はアイスコーヒーかな」

「私は…アップルティーにする」

「…」

皆それぞれ好きな飲み物をリクエストしたが、ルルシーだけは無言。

渋い顔でこめかみを押さえていた。

「ルルシーは?どうする?」

「…アシュトーリアさん。毎度のことではありますが…。いくら平和な状況だといえ、通常業務はいつも通りある訳ですから、遊んでいる暇は…」

仕方ない。ルルシーは素直じゃないから、俺が代わりにリクエストしよう。

「ルルシーは俺と同じで、紅茶が良いそうですよ」

「分かったわ」

「おいこらルレイア。何を勝手に」

「まぁまぁまぁルルシー。大丈夫ですよチョコくらい」

あくせく働いていても、ゆったり紅茶飲みながらチョコレート食べてても、同じく時間は流れるのなら。

楽しく過ごした方が良いじゃないか。

「それに、ついこの間まできな臭いことばかりだったじゃないですか。平和を楽しみましょうよ」

「…」

こんなときじゃないと満喫出来ないぞ。

「そうそう、それに私だって、ここ最近ずっと皆でお茶出来なかったんだもの。たまには皆でゆっくり過ごしたいわ」

アシュトーリアさんは、切なげにルルシーに訴えた。

これが決定打になった。

「…分かりました。付き合いましょう」

「うふふ、良かったわルルシー」

うんうん。そう来なくちゃ。