俺はその頃、ルニキスの存在が疎ましくなっていた。
ルニキスに激しく嫉妬していた。お前がいなくても、俺だけで『セント・ニュクス』を守っていけるのだと、自分にそう言い聞かせていた。
でも、それは不可能な話だった。
俺にもそれくらいは分かっていた。
『セント・ニュクス』のリーダーはルニキスだった。部下達も、俺よりもルニキスを慕っているのは明らかだった。
ルニキスがいなくなれば、『セント・ニュクス』は事実上崩壊する。
俺の力だけでは、『セント・ニュクス』を守れない。
そこに現れたのが、『彼ら』だった。
最初にやって来たとき…あのとき、ルニキスは武器の買い付けに行っていて、不在だった。
留守を任されていた俺のもとに、『彼ら』はやって来た。
「…『愛国清上会』?」
「はい…。そう名乗る人物が、グリーシュさんに会いたいって…」
「…」
全く聞き覚えのない組織だった。
当然アポイントも取っていないし、大体今はルニキスがいない。
そんなときに、得体の知れない組織の人間と話すというのは…。
…でも。
「…俺に会いたいって来たのか?」
「はい…グリーシュさんにって言われて」
「…」
ルニキスじゃなくて。
俺に、会いに来た。
たったそれだけのことなのに、俺は不思議と悪い気分がしなかった。
「分かった。会うよ」
だから俺は、『彼ら』に会うことにした。
『愛国清上会』と名乗る彼らに。
ルニキスに激しく嫉妬していた。お前がいなくても、俺だけで『セント・ニュクス』を守っていけるのだと、自分にそう言い聞かせていた。
でも、それは不可能な話だった。
俺にもそれくらいは分かっていた。
『セント・ニュクス』のリーダーはルニキスだった。部下達も、俺よりもルニキスを慕っているのは明らかだった。
ルニキスがいなくなれば、『セント・ニュクス』は事実上崩壊する。
俺の力だけでは、『セント・ニュクス』を守れない。
そこに現れたのが、『彼ら』だった。
最初にやって来たとき…あのとき、ルニキスは武器の買い付けに行っていて、不在だった。
留守を任されていた俺のもとに、『彼ら』はやって来た。
「…『愛国清上会』?」
「はい…。そう名乗る人物が、グリーシュさんに会いたいって…」
「…」
全く聞き覚えのない組織だった。
当然アポイントも取っていないし、大体今はルニキスがいない。
そんなときに、得体の知れない組織の人間と話すというのは…。
…でも。
「…俺に会いたいって来たのか?」
「はい…グリーシュさんにって言われて」
「…」
ルニキスじゃなくて。
俺に、会いに来た。
たったそれだけのことなのに、俺は不思議と悪い気分がしなかった。
「分かった。会うよ」
だから俺は、『彼ら』に会うことにした。
『愛国清上会』と名乗る彼らに。


