…30分後。
俺達は、帝都の花火大会会場に繰り出していた。
勿論、全員浴衣を着て。
「帝都主催なだけあって、凄い人混みだな」
「ルル公、迷子になるなよ」
「ふざけんな。一番迷子になりそうなのはお前だ」
アイズにしっかり引率してもらわなくては。
すぐどっか行くぞ、こいつ。
「しかし、ルルシー先輩の浴衣は地味だな。あのエロい浴衣の方が良かったと思うんだが」
ルリシヤが、こちらをちらっと見て言った。
うるせぇ。お前達が派手過ぎるだけだ。
見てみろ。道行く人達の視線を。
皆ぎょっとしてこちらを見ている。
こんな人混みの中なのに、皆が道を譲ってくれる。
「それにしても、さっきから皆がこっちを見てるな。やはりルレイア先輩が格好良いからか?」
「ルルシーがイケメンだからでしょう」
「お前達が派手過ぎるからだ」
他にどんな理由がある。この怪奇集団め。
「ねーねーアイ公。アリューシャりんご飴食いたい」
「はいはい、買ってあげようね」
アリューシャはアリューシャで、アイズにねだってりんご飴買ってもらってるし。
自分で買えや。甘え過ぎにもほどがある。
「あと金魚すくいしてぇ!」
金魚すくいだと?
「アリューシャ、金魚飼えるの?」
「無理」
「じゃあ、すくうならスーパーボールにしようね」
「りょ!」
…本当幼稚園児だな。
何が嬉しくて、二十歳も過ぎた良い大人が、ちびっこに紛れてスーパーボールすくわなきゃならんのだ。
もうアリューシャとは別行動で良いんじゃないかと思っていると。
ルレイアが、うきうきと言った。
「良いですねぇ、スーパーボールすくい。俺達もやりましょうよ」
は?おいお前。
良い歳して何言ってんだ、と言おうとしたら、ルリシヤが。
「言っておくけど、俺はそこそこ上手いぞ」
「わ、私はやったことないけど…でも頑張るわ」
「…」
何でこの幹部組、スーパーボールすくいにやる気満々なの?
花火大会だからって童心に帰るな。
「よしすくうぜ!目標100個!」
「100個は無理じゃないかな」
アリューシャは早速ポイを握り締め、どぽん、と水槽にダイブさせた。
あぁ、お前。そんな勢いで水に入れたら。
「ぬぁぁーっ!」
案の定、一つもすくえず穴が開く。
馬鹿だな。本当に。
「アイ公~…」
「はいはい、私がすくってあげるから」
半泣きのアリューシャの為に、アイズは自分でスーパーボールをすくっていた。
こいつ、そこそこ上手いぞ。
しかも。
「大丈夫だアリューシャ先輩。俺もすくうから」
ルリシヤは、アイズより更に上手かった。
物凄いスピードでスーパーボールをすくっていた。
あいつ、何であんなに上手いの?
「上手いですねぇ、ルリシヤ」
「あぁ。『セント・ニュクス』にいた頃、年下の子に誘われて練習した」
ルリシヤも、大概多才だよな。
変な方向で多才。
結局、アイズが12個、ルリシヤが23個をすくい、全部アリューシャにあげていた。
アリューシャはスーパーボールをもらって嬉しそうだったが、あれどうするんだよ。
本部の廊下で転がして遊んでたら、アシュトーリアさんに頼んで幹部解任してもらうからな。
そして、ルレイアとシュノは。
「俺はまぁ、そこそこですかね」
ルレイアは10個ほど。
で、シュノは。
「…私、3つしか取れなかった…」
なかなか上手く行かなかったようだ。
それも仕方ない。ルリシヤが変態なんだよ。
ちなみにルレイアとシュノがすくったスーパーボールも、アリューシャに譲渡された。
「わーい!一杯もらった~」
「良かったね、アリューシャ」
「…」
良い大人がスーパーボールで喜ぶな。馬鹿アリューシャ。
俺達は、帝都の花火大会会場に繰り出していた。
勿論、全員浴衣を着て。
「帝都主催なだけあって、凄い人混みだな」
「ルル公、迷子になるなよ」
「ふざけんな。一番迷子になりそうなのはお前だ」
アイズにしっかり引率してもらわなくては。
すぐどっか行くぞ、こいつ。
「しかし、ルルシー先輩の浴衣は地味だな。あのエロい浴衣の方が良かったと思うんだが」
ルリシヤが、こちらをちらっと見て言った。
うるせぇ。お前達が派手過ぎるだけだ。
見てみろ。道行く人達の視線を。
皆ぎょっとしてこちらを見ている。
こんな人混みの中なのに、皆が道を譲ってくれる。
「それにしても、さっきから皆がこっちを見てるな。やはりルレイア先輩が格好良いからか?」
「ルルシーがイケメンだからでしょう」
「お前達が派手過ぎるからだ」
他にどんな理由がある。この怪奇集団め。
「ねーねーアイ公。アリューシャりんご飴食いたい」
「はいはい、買ってあげようね」
アリューシャはアリューシャで、アイズにねだってりんご飴買ってもらってるし。
自分で買えや。甘え過ぎにもほどがある。
「あと金魚すくいしてぇ!」
金魚すくいだと?
「アリューシャ、金魚飼えるの?」
「無理」
「じゃあ、すくうならスーパーボールにしようね」
「りょ!」
…本当幼稚園児だな。
何が嬉しくて、二十歳も過ぎた良い大人が、ちびっこに紛れてスーパーボールすくわなきゃならんのだ。
もうアリューシャとは別行動で良いんじゃないかと思っていると。
ルレイアが、うきうきと言った。
「良いですねぇ、スーパーボールすくい。俺達もやりましょうよ」
は?おいお前。
良い歳して何言ってんだ、と言おうとしたら、ルリシヤが。
「言っておくけど、俺はそこそこ上手いぞ」
「わ、私はやったことないけど…でも頑張るわ」
「…」
何でこの幹部組、スーパーボールすくいにやる気満々なの?
花火大会だからって童心に帰るな。
「よしすくうぜ!目標100個!」
「100個は無理じゃないかな」
アリューシャは早速ポイを握り締め、どぽん、と水槽にダイブさせた。
あぁ、お前。そんな勢いで水に入れたら。
「ぬぁぁーっ!」
案の定、一つもすくえず穴が開く。
馬鹿だな。本当に。
「アイ公~…」
「はいはい、私がすくってあげるから」
半泣きのアリューシャの為に、アイズは自分でスーパーボールをすくっていた。
こいつ、そこそこ上手いぞ。
しかも。
「大丈夫だアリューシャ先輩。俺もすくうから」
ルリシヤは、アイズより更に上手かった。
物凄いスピードでスーパーボールをすくっていた。
あいつ、何であんなに上手いの?
「上手いですねぇ、ルリシヤ」
「あぁ。『セント・ニュクス』にいた頃、年下の子に誘われて練習した」
ルリシヤも、大概多才だよな。
変な方向で多才。
結局、アイズが12個、ルリシヤが23個をすくい、全部アリューシャにあげていた。
アリューシャはスーパーボールをもらって嬉しそうだったが、あれどうするんだよ。
本部の廊下で転がして遊んでたら、アシュトーリアさんに頼んで幹部解任してもらうからな。
そして、ルレイアとシュノは。
「俺はまぁ、そこそこですかね」
ルレイアは10個ほど。
で、シュノは。
「…私、3つしか取れなかった…」
なかなか上手く行かなかったようだ。
それも仕方ない。ルリシヤが変態なんだよ。
ちなみにルレイアとシュノがすくったスーパーボールも、アリューシャに譲渡された。
「わーい!一杯もらった~」
「良かったね、アリューシャ」
「…」
良い大人がスーパーボールで喜ぶな。馬鹿アリューシャ。


