The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

「ミルミル!ルヴィアさんをからかって遊ばないで」

「ぷぷぷ。いやぁ、愛されておるな、フューシャよ。そなたからも言ってやったらどうじゃ?ルヴィアの何処が好きなのか」

「…!」

え、マジ?

そういえば…聞いたことなかったような。

「…フューニャって俺の何処が好きなの?」

「…!」

フューニャはぼっ、と顔を真っ赤にしていた。

何処だろう…。改めて聞かれると、確かに気になるな。

俺はルレイアさんのようにエロくも強くもなければイケメンでもないし、ルルシーさんのように真面目でもない、世話焼きでもない。またアイズさんのように賢くもない。

金は…多少持っている方だと思うけど、それでも億万長者って訳ではないし、住んでいる家も、俺が独身時代に暮らしていた小ぢんまりしたマンションの一室。大豪邸とはほど遠い。

これと言って何か特技がある訳でもない。おまけに…「役立たず」の「下手くそ」だ。

あっ、まだ傷が痛い。

今まで彼女が出来たこともないし、一体フューニャは俺の何処が良くて一緒にいるのだろう。

「ほれほれ、言ってやれフューシャ」

「…そ、そんなの…。…ん…ぶ、に決まって…」

「え?何て?」

声小さくて聞こえなかった。

「…いっ…言いません!」

え、そんな。

聞きたかったのに、残念。

「ミルミル!余計なことを言わないで!」

「何じゃ、そんなに焦って。以前我が家に泊まりに来たとき、朝方まで嬉しそうに語っていたではないか。何じゃったかの?おぉ、そうじゃ。優しくて頼りになって、自分のことを大事にしてくれるところが…」

え、何々?

そんな話してたの?あの里帰りのとき?

是非とも詳しく聞かせて欲しいところだったが、途中でフューニャに止められた。

「ミルミルっ!黙りなさい」

「うぷぷぷ。あの高慢ちきで男嫌いだった女が、よくもまぁここまで変わったものよ。ルヴィア、そなたのお陰じゃ。感謝するぞ」

「いや…俺の方こそ。貴重な話をありがとう」

嬉し過ぎて衝動が抑えきれないので、明日ルルシーさんに自慢しよう。

「…明日からルヴィアさんに、記憶を消す呪いをかけなくちゃ…」

フューニャが顔を赤くしたまま、何か恐ろしいことを呟いていたような気がしたが。

気のせいだと思うことにした。