それにしても、気になることがある。
俺はルルシーと二人きりのときに、それについて話した。
「ねぇ、ルルシー」
「うん?」
「俺、ずっと気になってるんですけど…。『セント・ニュクス』の化学兵器について」
「…何だ?」
ルリシヤの話を聞く限り…どうも辻褄が合わないって言うか。
いや、勝ち目がないから化学兵器に頼る…というのは、理屈としては理解出来る。
そうするしか勝機がなかったんだろうなとも思う。
でも。
「化学兵器を使おうって、最初に言い出したのは誰なんだろう、って思って」
「…誰、って…」
多分、誰かいると思うのだ。
ルリシヤの話を聞く限りにおいて、こう言っちゃ悪いが、『セント・ニュクス』は馬鹿だ。
馬鹿とガキの集まりなのだ。
そんな組織がここまで大きくなれたのは、ルリシヤという組織の脳みそになってくれる存在がいたから。
どんなに強い生き物でも、脳みそがすっからかんだと、全く脅威にはならない。
ルリシヤがいなくなった『セント・ニュクス』は、正に脳みそを失った羊の群れだったのだ。
それなのに、化学兵器。
思い付くか?普通。
よし、戦争だ!戦争しよう!と言われたら、奴らがイメージするのは何だ?
銃とか戦車とか爆弾とか、そういう…分かりやすい単純な武器じゃないか?
よし戦争だ。よし化学兵器使おう。なんて思うか?
思わないだろ。
「化学兵器なんて、知ってる人間があの組織にいたと思います?」
「…確かに、偶然閃いたとは考えられんな」
うん、普通は無理だよ。
俺とか、ルルシーだったら思い付くかもしれないけど。
でもそれは、化学兵器ってものの存在を学校の歴史の授業で教わったからだ。
ヤバいものだよ、だから作るのも使うのもいけないよ、って教えられたから。
一方で、『セント・ニュクス』の連中は、ほとんど教育も受けてない…戦争と言えば、殴って斬って撃ってしか思い付かないような連中だ。
ガスばら撒こうぜ、って思う奴が、いるか?
無理だ。化学兵器って、かなり文明的な兵器なんだから。
ルリシヤを捨てるなんて安直なことをしたアホグリーシュが、化学兵器を使うという手段を思い付くとも思えない。
俺はルルシーと二人きりのときに、それについて話した。
「ねぇ、ルルシー」
「うん?」
「俺、ずっと気になってるんですけど…。『セント・ニュクス』の化学兵器について」
「…何だ?」
ルリシヤの話を聞く限り…どうも辻褄が合わないって言うか。
いや、勝ち目がないから化学兵器に頼る…というのは、理屈としては理解出来る。
そうするしか勝機がなかったんだろうなとも思う。
でも。
「化学兵器を使おうって、最初に言い出したのは誰なんだろう、って思って」
「…誰、って…」
多分、誰かいると思うのだ。
ルリシヤの話を聞く限りにおいて、こう言っちゃ悪いが、『セント・ニュクス』は馬鹿だ。
馬鹿とガキの集まりなのだ。
そんな組織がここまで大きくなれたのは、ルリシヤという組織の脳みそになってくれる存在がいたから。
どんなに強い生き物でも、脳みそがすっからかんだと、全く脅威にはならない。
ルリシヤがいなくなった『セント・ニュクス』は、正に脳みそを失った羊の群れだったのだ。
それなのに、化学兵器。
思い付くか?普通。
よし、戦争だ!戦争しよう!と言われたら、奴らがイメージするのは何だ?
銃とか戦車とか爆弾とか、そういう…分かりやすい単純な武器じゃないか?
よし戦争だ。よし化学兵器使おう。なんて思うか?
思わないだろ。
「化学兵器なんて、知ってる人間があの組織にいたと思います?」
「…確かに、偶然閃いたとは考えられんな」
うん、普通は無理だよ。
俺とか、ルルシーだったら思い付くかもしれないけど。
でもそれは、化学兵器ってものの存在を学校の歴史の授業で教わったからだ。
ヤバいものだよ、だから作るのも使うのもいけないよ、って教えられたから。
一方で、『セント・ニュクス』の連中は、ほとんど教育も受けてない…戦争と言えば、殴って斬って撃ってしか思い付かないような連中だ。
ガスばら撒こうぜ、って思う奴が、いるか?
無理だ。化学兵器って、かなり文明的な兵器なんだから。
ルリシヤを捨てるなんて安直なことをしたアホグリーシュが、化学兵器を使うという手段を思い付くとも思えない。


