その後俺達は、『セント・ニュクス』との対抗手段を話し合うつもりだったのだが。
それは明日ということにして、その夜は解散した。
というのも、アリューシャが耐久限界で、アイズにもたれ掛かって居眠りを始めてしまったからである。
ルルシーがぶん殴って起こそうとしたが、それをアシュトーリアさんが止めた。
今夜は皆疲れたでしょうし、帰って休みましょ、と。
沈没してしまったアリューシャを、アイズが抱き上げて連れて帰った。
アシュトーリアさんと、ルリシヤはこのまま『青薔薇連合会』本部ビルに泊まり。
シュノさんもシュノさんで、自分の部下を迎えに来させて帰ったので。
俺は、ルルシーにくっついてルルシー宅に帰ることにした。
いつもなら、自分の家に帰れ、と怒るルルシーであるが。
今日は、何も言わなかった。
「わー…。もうほぼ朝ですね」
「そうだな」
ビルを出ると、辺りは少しずつ明るくなってきていた。
アリューシャが寝ちゃう訳だ。もう朝じゃないか。
ルリシヤの話、長かったもんな。
体感的には一瞬だったんだけど。
「タクシーでも呼ぶか?」
「いやぁ、歩いて帰りましょうよ。色々話したいことありますし」
「あぁ…そうだな」
ルルシーの話したいことが何なのか、分かっているつもりだ。
考えていることは、俺と同じだろうからな。
さっきの…ルリシヤの話のこと。
「…俺、あいつに悪いことをしたな」
ルルシーは、ぽつりと呟いた。
「悪いことって?」
「信用ならないとか…色々言ったし、つっけんどんな態度取った。ルリシヤ…傷ついてただろうな」
「…そうですね」
昔の仲間に裏切られたショックも消えないのに、新しい仲間にも疑われ。
基本ポーカーフェイスだし、仮面つけてるから分かりにくいけど。
本当は、傷ついてたのかもしれないな。
「明日謝ったら良いですよ。きっと許してくれますよ」
「…謝って、許してくれるものかな」
「大丈夫ですって」
そんなに心狭くないだろ、ルリシヤは。
「ルレイア。お前があいつのこと、自分と重ねてる理由が分かったよ」
「そうでしょ?」
「あぁ…。あいつはお前に似てる。あいつと…それからグリーシュの関係は、俺達と大して変わらなかったんだ」
…そう。だから余計に…怖いんだよね。
俺達も、あんな風になっちゃうのかな?って。
いや、俺達はならないと思うけど。そう信じたいけど。
「あのグリーシュ君…。最初から、ルリシヤのこと裏切るつもりで仲良くしたんでしょうかね?」
「…どうだろうな」
「…そうじゃなかったら良いですね」
でなきゃ、ルリシヤが救われないだろ。
あぁ、本当俺って、ルリシヤのことに関すると、全然俺らしくなくなっちゃって困る。
他人の事情なんて、半笑いで聞いてるくらいが丁度良いのにさ。
妙に感情移入しちゃって。そんなことしたら俺が辛いだけだっての。
「ともかく、『セント・ニュクス』を迎え撃つしかありませんよ。ルリシヤには悪いですが…襲ってくる者は、撃たない訳にはいかない」
「あぁ…」
「…でも、ぶっちゃけ全然怖くないんですよねぇ」
「…」
アリューシャが居眠りを始めたのも、俺達が作戦会議を後回しにして帰ろうとしてるのも。
全部、そのせいなのだ。
別に怖くない。ルリシヤには申し訳ないけど…ルリシヤの話を聞く限り、『セント・ニュクス』なんて…全然怖くないのだ。
それは明日ということにして、その夜は解散した。
というのも、アリューシャが耐久限界で、アイズにもたれ掛かって居眠りを始めてしまったからである。
ルルシーがぶん殴って起こそうとしたが、それをアシュトーリアさんが止めた。
今夜は皆疲れたでしょうし、帰って休みましょ、と。
沈没してしまったアリューシャを、アイズが抱き上げて連れて帰った。
アシュトーリアさんと、ルリシヤはこのまま『青薔薇連合会』本部ビルに泊まり。
シュノさんもシュノさんで、自分の部下を迎えに来させて帰ったので。
俺は、ルルシーにくっついてルルシー宅に帰ることにした。
いつもなら、自分の家に帰れ、と怒るルルシーであるが。
今日は、何も言わなかった。
「わー…。もうほぼ朝ですね」
「そうだな」
ビルを出ると、辺りは少しずつ明るくなってきていた。
アリューシャが寝ちゃう訳だ。もう朝じゃないか。
ルリシヤの話、長かったもんな。
体感的には一瞬だったんだけど。
「タクシーでも呼ぶか?」
「いやぁ、歩いて帰りましょうよ。色々話したいことありますし」
「あぁ…そうだな」
ルルシーの話したいことが何なのか、分かっているつもりだ。
考えていることは、俺と同じだろうからな。
さっきの…ルリシヤの話のこと。
「…俺、あいつに悪いことをしたな」
ルルシーは、ぽつりと呟いた。
「悪いことって?」
「信用ならないとか…色々言ったし、つっけんどんな態度取った。ルリシヤ…傷ついてただろうな」
「…そうですね」
昔の仲間に裏切られたショックも消えないのに、新しい仲間にも疑われ。
基本ポーカーフェイスだし、仮面つけてるから分かりにくいけど。
本当は、傷ついてたのかもしれないな。
「明日謝ったら良いですよ。きっと許してくれますよ」
「…謝って、許してくれるものかな」
「大丈夫ですって」
そんなに心狭くないだろ、ルリシヤは。
「ルレイア。お前があいつのこと、自分と重ねてる理由が分かったよ」
「そうでしょ?」
「あぁ…。あいつはお前に似てる。あいつと…それからグリーシュの関係は、俺達と大して変わらなかったんだ」
…そう。だから余計に…怖いんだよね。
俺達も、あんな風になっちゃうのかな?って。
いや、俺達はならないと思うけど。そう信じたいけど。
「あのグリーシュ君…。最初から、ルリシヤのこと裏切るつもりで仲良くしたんでしょうかね?」
「…どうだろうな」
「…そうじゃなかったら良いですね」
でなきゃ、ルリシヤが救われないだろ。
あぁ、本当俺って、ルリシヤのことに関すると、全然俺らしくなくなっちゃって困る。
他人の事情なんて、半笑いで聞いてるくらいが丁度良いのにさ。
妙に感情移入しちゃって。そんなことしたら俺が辛いだけだっての。
「ともかく、『セント・ニュクス』を迎え撃つしかありませんよ。ルリシヤには悪いですが…襲ってくる者は、撃たない訳にはいかない」
「あぁ…」
「…でも、ぶっちゃけ全然怖くないんですよねぇ」
「…」
アリューシャが居眠りを始めたのも、俺達が作戦会議を後回しにして帰ろうとしてるのも。
全部、そのせいなのだ。
別に怖くない。ルリシヤには申し訳ないけど…ルリシヤの話を聞く限り、『セント・ニュクス』なんて…全然怖くないのだ。


