さすがにこれには、俺もカッとなった。
御託なもんか。これが。
俺だって、遊びでやってるんじゃないのだ。
「真剣に言ってるんだ。頼むから、俺の話を聞いてくれ。『厭世の孤塔』を相手にするのは時期尚早だ。もう少し落ち着いてから…」
あんな、骨の髄までマフィアに染まりきった人間を組織に引き入れたら、どうなるか。
少年が多い『セント・ニュクス』の構成員に、どんな影響が及ぶか。
想像するだけで冷や汗が流れた。
仲間にするくらいなら、殺してしまった方がまだましなくらいだ。
でも…殺せば、今度は奴らに恨みを植え付けてしまうことになる。
報復に怯えるくらいなら、最初から手を出さない方が良い。
それなのに、グリーシュは聞く耳を持たなかった。
「良いから、早くしろ。言い訳してる暇があったら頭を動かせ。お前の専売特許だろ」
「…」
俺は、拳を固く握り締めた。
やはり、話し合いをするつもりはない、と。
ここで言い返せば、またグリーシュと口論になるのは目に見えていた。
そしてグリーシュは…どれだけ言い争っても、自分の意見を曲げはしないだろう。
口論するだけ、無駄だ。
「…なぁ、グリーシュ」
何でも相談し合える仲だと思ってたのは、俺だけだったのか?
そう言おうかと思った。
「…何だよ」
でも、出てきたのは違う言葉だった。
「…俺達って、仲間だよな?…親友、だよな?」
「…」
グリーシュは少し黙って、そして、俺から視線を逸らして答えた。
「…当たり前だろ。分かったことを聞くなよ」
「…そうだな。あぁ…そうだ」
それを聞けて、良かった。
そう、俺達は仲間だ。親友だ。家族なのだ。
信じて良いのだ。
俺はグリーシュの、相棒だから…だから、彼が望むようにしよう。
…思えばグリーシュは、このとき既に…腹を決めていたのだ。
御託なもんか。これが。
俺だって、遊びでやってるんじゃないのだ。
「真剣に言ってるんだ。頼むから、俺の話を聞いてくれ。『厭世の孤塔』を相手にするのは時期尚早だ。もう少し落ち着いてから…」
あんな、骨の髄までマフィアに染まりきった人間を組織に引き入れたら、どうなるか。
少年が多い『セント・ニュクス』の構成員に、どんな影響が及ぶか。
想像するだけで冷や汗が流れた。
仲間にするくらいなら、殺してしまった方がまだましなくらいだ。
でも…殺せば、今度は奴らに恨みを植え付けてしまうことになる。
報復に怯えるくらいなら、最初から手を出さない方が良い。
それなのに、グリーシュは聞く耳を持たなかった。
「良いから、早くしろ。言い訳してる暇があったら頭を動かせ。お前の専売特許だろ」
「…」
俺は、拳を固く握り締めた。
やはり、話し合いをするつもりはない、と。
ここで言い返せば、またグリーシュと口論になるのは目に見えていた。
そしてグリーシュは…どれだけ言い争っても、自分の意見を曲げはしないだろう。
口論するだけ、無駄だ。
「…なぁ、グリーシュ」
何でも相談し合える仲だと思ってたのは、俺だけだったのか?
そう言おうかと思った。
「…何だよ」
でも、出てきたのは違う言葉だった。
「…俺達って、仲間だよな?…親友、だよな?」
「…」
グリーシュは少し黙って、そして、俺から視線を逸らして答えた。
「…当たり前だろ。分かったことを聞くなよ」
「…そうだな。あぁ…そうだ」
それを聞けて、良かった。
そう、俺達は仲間だ。親友だ。家族なのだ。
信じて良いのだ。
俺はグリーシュの、相棒だから…だから、彼が望むようにしよう。
…思えばグリーシュは、このとき既に…腹を決めていたのだ。


