その日グリーシュは、険しい顔をして、俺の部屋を訪ねてきた。
顔つきだけで、彼が何の為に俺に会いに来たのか分かってしまった。
「ルニキス。次はこいつらだ」
「…」
グリーシュは、俺とほとんど会話をしなくなって久しいが。
敵組織を襲撃、併合することに関してだけは…俺を頼ってきた。
部隊を動かすことにかけては、グリーシュより俺の方が適任だったから。
作戦を考え、下準備をし、それを実行するのは全部、俺の仕事だった。
グリーシュがやることと言えば、こうやって、次のターゲットを見つけてくることだけだった。
先週もやったばかりなのに…またやるつもりなのか。
「…!?」
グリーシュから、次のターゲットを記した書類を受け取って。
俺は目を疑った。
「グリーシュ、これ…本気なのか?」
グリーシュが示した次のターゲットは、『厭世の孤塔』の残党だった。
まさか…そんな。
いくらなんでも、無理が過ぎる。
「本気に決まってるだろ?」
「…やめた方が良い、グリーシュ。奴らに恨みがあるのは分かる。でも、あいつらは…」
『厭世の孤塔』と言えば、小規模だがやり口が非常に凶悪なことで有名だ。
俺達も、身を以て知ってる。
下手に手を出せば、あのとき以上に恐ろしい報復が待っているだろう。
ある意味で『青薔薇連合会』よりタチが悪い。話し合いが通じないのだから。
そして…話し合いが通じないのは、俺達も同じだった。
「あまりにも危険だ…。悪いことは言わない。やめた方が良い」
「いくら敵が強くても、お前なら何とか出来るだろう?お前に倒せない敵なんているのか」
「俺一人だけが強くても仕方ないだろう?それに…勝てたとしても、『厭世の孤塔』の残党を併合するのは難しい。あいつらは俺達とは違う。骨の髄まで裏社会の人間なんだ。恨みを持った奴らが、俺達の言うことに従うとは、とても…」
「…はいはい。また偉そうな御託が始まったな」
グリーシュは、うんざりしたような溜め息をついた。
顔つきだけで、彼が何の為に俺に会いに来たのか分かってしまった。
「ルニキス。次はこいつらだ」
「…」
グリーシュは、俺とほとんど会話をしなくなって久しいが。
敵組織を襲撃、併合することに関してだけは…俺を頼ってきた。
部隊を動かすことにかけては、グリーシュより俺の方が適任だったから。
作戦を考え、下準備をし、それを実行するのは全部、俺の仕事だった。
グリーシュがやることと言えば、こうやって、次のターゲットを見つけてくることだけだった。
先週もやったばかりなのに…またやるつもりなのか。
「…!?」
グリーシュから、次のターゲットを記した書類を受け取って。
俺は目を疑った。
「グリーシュ、これ…本気なのか?」
グリーシュが示した次のターゲットは、『厭世の孤塔』の残党だった。
まさか…そんな。
いくらなんでも、無理が過ぎる。
「本気に決まってるだろ?」
「…やめた方が良い、グリーシュ。奴らに恨みがあるのは分かる。でも、あいつらは…」
『厭世の孤塔』と言えば、小規模だがやり口が非常に凶悪なことで有名だ。
俺達も、身を以て知ってる。
下手に手を出せば、あのとき以上に恐ろしい報復が待っているだろう。
ある意味で『青薔薇連合会』よりタチが悪い。話し合いが通じないのだから。
そして…話し合いが通じないのは、俺達も同じだった。
「あまりにも危険だ…。悪いことは言わない。やめた方が良い」
「いくら敵が強くても、お前なら何とか出来るだろう?お前に倒せない敵なんているのか」
「俺一人だけが強くても仕方ないだろう?それに…勝てたとしても、『厭世の孤塔』の残党を併合するのは難しい。あいつらは俺達とは違う。骨の髄まで裏社会の人間なんだ。恨みを持った奴らが、俺達の言うことに従うとは、とても…」
「…はいはい。また偉そうな御託が始まったな」
グリーシュは、うんざりしたような溜め息をついた。


