何度も言っているように、俺はこれ以上、組織を大きくすることに反対だった。
しかし、それ以上に…グリーシュと対立したくなかった。
グリーシュはあの頃の俺にとって、大事な相棒だった。
ルレイア、それにルルシー。お前達なら気持ちが分かるだろう?
好き好んで、大事な親友と喧嘩をしたい人がいるものか。
俺だってそうだった。グリーシュと対立したくなかった。
でもグリーシュと喧嘩をしないようにするには、とにかくグリーシュの言いなりになるしかなかった。
彼はもう、俺と話し合いをしてはくれなかった。喋るにしても、事務的な会話を少しするだけだった。
グリーシュは明らかにピリピリしていた。年下の構成員に怒鳴り付けたり、腹が立つと手が出てしまうこともあるようだった。
リーダーがこんなことでは、部下達も気分が悪くなるのは当たり前だ。
不満を訴える部下達を、俺はなんとか宥めすかそうとした。俺は一人で、彼らの不満を抑え込んでいた。
何とかしなければ、と思った。
とにかくグリーシュを一度落ち着かせないことには、どうにも出来なかった。
グリーシュはすっかり意地になってしまっている。早く強くなりたい、早く『青薔薇連合会』に勝ちたいと、気持ちばかりが急いていたのだ。
あの組織で、グリーシュに意見出来るのは俺だけだった。
『セント・ニュクス』には、『青薔薇連合会』のように幹部や準幹部なんていなかった。
リーダー二人と、それ以外。そういう位置付けになっていた。
だからリーダーである俺達にかかる負担は、とても大きなものだった。
本当は、俺も『青薔薇連合会』のように管理職を作り、もっと効率的に部下をまとめたかった。
けれどグリーシュは、そういうことには無頓着だった。
俺が何度提案し、実行しようとしても、彼は耳を貸してくれなかった。
『セント・ニュクス』は俺達二人の組織だ。俺の一存で勝手に決める訳にはいかない。
それなのに今や、グリーシュは自分の一存だけで全てを決めようとしていた。
俺はグリーシュと仲違いしたくはなかった。また昔みたいに、一緒に仲良く過ごしたかった。
グリーシュと過ごした日々のことを、俺は忘れられなかった。
グリーシュが望むくらいに『セント・ニュクス』が大きくなれば、彼は昔の彼に戻ってくれるかもしれない。
そう思って、俺はグリーシュの言いなりになっていた。
我ながら、酷く愚かだった。
俺はあれだけ扱き下ろされたにも関わらず、まだグリーシュとの絆を不変のものだと信じていたのだ。
そして、決定的な事件が起こる。
しかし、それ以上に…グリーシュと対立したくなかった。
グリーシュはあの頃の俺にとって、大事な相棒だった。
ルレイア、それにルルシー。お前達なら気持ちが分かるだろう?
好き好んで、大事な親友と喧嘩をしたい人がいるものか。
俺だってそうだった。グリーシュと対立したくなかった。
でもグリーシュと喧嘩をしないようにするには、とにかくグリーシュの言いなりになるしかなかった。
彼はもう、俺と話し合いをしてはくれなかった。喋るにしても、事務的な会話を少しするだけだった。
グリーシュは明らかにピリピリしていた。年下の構成員に怒鳴り付けたり、腹が立つと手が出てしまうこともあるようだった。
リーダーがこんなことでは、部下達も気分が悪くなるのは当たり前だ。
不満を訴える部下達を、俺はなんとか宥めすかそうとした。俺は一人で、彼らの不満を抑え込んでいた。
何とかしなければ、と思った。
とにかくグリーシュを一度落ち着かせないことには、どうにも出来なかった。
グリーシュはすっかり意地になってしまっている。早く強くなりたい、早く『青薔薇連合会』に勝ちたいと、気持ちばかりが急いていたのだ。
あの組織で、グリーシュに意見出来るのは俺だけだった。
『セント・ニュクス』には、『青薔薇連合会』のように幹部や準幹部なんていなかった。
リーダー二人と、それ以外。そういう位置付けになっていた。
だからリーダーである俺達にかかる負担は、とても大きなものだった。
本当は、俺も『青薔薇連合会』のように管理職を作り、もっと効率的に部下をまとめたかった。
けれどグリーシュは、そういうことには無頓着だった。
俺が何度提案し、実行しようとしても、彼は耳を貸してくれなかった。
『セント・ニュクス』は俺達二人の組織だ。俺の一存で勝手に決める訳にはいかない。
それなのに今や、グリーシュは自分の一存だけで全てを決めようとしていた。
俺はグリーシュと仲違いしたくはなかった。また昔みたいに、一緒に仲良く過ごしたかった。
グリーシュと過ごした日々のことを、俺は忘れられなかった。
グリーシュが望むくらいに『セント・ニュクス』が大きくなれば、彼は昔の彼に戻ってくれるかもしれない。
そう思って、俺はグリーシュの言いなりになっていた。
我ながら、酷く愚かだった。
俺はあれだけ扱き下ろされたにも関わらず、まだグリーシュとの絆を不変のものだと信じていたのだ。
そして、決定的な事件が起こる。


