The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

最初は、少し言い合う程度だった。

でも段々と、言い合う回数が長く、そして内容も過激になってきた。

そして、とうとう。

グリーシュは、俺達の中で決して言ってはいけないことを言った。




「だから、今動くのはやめておくべきだって言ってるんだ。どうして分からない?」

「分からないのはお前だろ。今動かなきゃ、俺達は一生でかい組織に怯えて過ごさなきゃならないんだぞ!?」

「一生…俺達は、一生怯えても良いじゃないか」

俺はそう思っていた。俺達は、一生大きな組織に怯えて過ごしても良い。

「…何だと?」

「今の俺達が苦しい思いをして、俺達が死んだ後…残った『セント・ニュクス』が今より大きくなっているなら、それで良いじゃないか。今の俺達の犠牲で、未来の『セント・ニュクス』が光を浴びて生きられるのなら…俺はそれで良いと思ってる」

俺達が死んでも、組織は残るのだ。

残らせなきゃならない。ルティス帝国での地位を、確かなものにして残さなければ。

それが、リーダーとして俺達がやるべき使命じゃないのか。

一代で、完璧なまでに組織を大きくする必要はない。

二代目、三代目になったとしても…いつか、『青薔薇連合会』に成り代わる組織になれるように。

その下地作りをするのが、『セント・ニュクス』の産みの親である俺達の役目だ。

「今は我慢の時だ。例え、少数の犠牲が出たとしても…それで未来の多くの『セント・ニュクス』の構成員を守れるなら…」

それは…組織の為に、必要な犠牲だ。