「…ルニキス。次はこの組織を襲撃しよう。『厭世の孤塔』の下部組織の一つだったらしい。今の俺達ならやれるよ」
「…」
「また策を考えてくれ。ルニキス…?」
「…なぁ、グリーシュ。前々から思ってたんだが」
グリーシュが、早く強くなろうと焦っているのは知ってる。
でも、だからって最近は…いくらなんでも。
言うまいと思っていたが、やはり言わなくては。
「しばらくは、動くのをやめておくべきだと思うんだ」
「…何で?」
グリーシュは、露骨に顔をしかめた。
「まずは今の状態を維持して、組織内の統制を行うべきだ。俺達、最近…焦り過ぎだ」
「…」
俺達は、小さな組織を次々と併合して、急激に組織の規模を大きくしていった。
確かに手段としては手っ取り早いのかもしれないが、この手段は問題も付きまとう。
何より、組織内の統制が取れていない。急激に組織が大きくなり過ぎているのだ。
だから俺は、まずそれを正すべきだと思っている。
組織を大きくするのも大事だが、大きくなり過ぎて内部崩壊なんて笑えない。
それに、あまりに急激に肥え太れば…『青薔薇連合会』を含む、大きな組織に睨まれてもおかしくない。
最近こいつら調子に乗ってきて、生意気だな、と目をつけられたらおしまいなのだ。
だから。
「最低でも一年…いや、二年くらいは、大人しくしておこう」
本当は、五年くらいは大人しくしておくべきだと思う。
こういうことは…焦って動かない方が良い。
しかし、グリーシュは。
「…ルニキス。俺達は、そんな悠長なことしてる暇はないはずだ」
「グリーシュ…」
「能天気にしてる間に、『青薔薇連合会』や帝国騎士団に睨まれたらどうするんだ?また仲間をみすみす失うつもりか?俺はそんなこと、絶対に許せない」
それは…俺だってそうだ。
一人だって仲間を失いたくはない。その気持ちは、グリーシュと同じだ。
「気持ちは分かる。でも焦って下手なことをすれば、その方が睨まれるだろう」
「嫌なんだよ、ルニキス。俺はそうやって、強い奴の顔色伺って、いつ潰されるかびくびくしながら怯えてるのが嫌で堪らないんだ!」
「…グリーシュ…。それは俺だって同じだ。だけど…!」
いくら嫌だからって、ここで焦ったら本末転倒なのだ。
マフィアとして軌道に乗ってきた今だからこそ、慎重になるべきだ。
しかし、グリーシュは納得しない。
その為俺達は、いつもこれで言い争いになった。
「…」
「また策を考えてくれ。ルニキス…?」
「…なぁ、グリーシュ。前々から思ってたんだが」
グリーシュが、早く強くなろうと焦っているのは知ってる。
でも、だからって最近は…いくらなんでも。
言うまいと思っていたが、やはり言わなくては。
「しばらくは、動くのをやめておくべきだと思うんだ」
「…何で?」
グリーシュは、露骨に顔をしかめた。
「まずは今の状態を維持して、組織内の統制を行うべきだ。俺達、最近…焦り過ぎだ」
「…」
俺達は、小さな組織を次々と併合して、急激に組織の規模を大きくしていった。
確かに手段としては手っ取り早いのかもしれないが、この手段は問題も付きまとう。
何より、組織内の統制が取れていない。急激に組織が大きくなり過ぎているのだ。
だから俺は、まずそれを正すべきだと思っている。
組織を大きくするのも大事だが、大きくなり過ぎて内部崩壊なんて笑えない。
それに、あまりに急激に肥え太れば…『青薔薇連合会』を含む、大きな組織に睨まれてもおかしくない。
最近こいつら調子に乗ってきて、生意気だな、と目をつけられたらおしまいなのだ。
だから。
「最低でも一年…いや、二年くらいは、大人しくしておこう」
本当は、五年くらいは大人しくしておくべきだと思う。
こういうことは…焦って動かない方が良い。
しかし、グリーシュは。
「…ルニキス。俺達は、そんな悠長なことしてる暇はないはずだ」
「グリーシュ…」
「能天気にしてる間に、『青薔薇連合会』や帝国騎士団に睨まれたらどうするんだ?また仲間をみすみす失うつもりか?俺はそんなこと、絶対に許せない」
それは…俺だってそうだ。
一人だって仲間を失いたくはない。その気持ちは、グリーシュと同じだ。
「気持ちは分かる。でも焦って下手なことをすれば、その方が睨まれるだろう」
「嫌なんだよ、ルニキス。俺はそうやって、強い奴の顔色伺って、いつ潰されるかびくびくしながら怯えてるのが嫌で堪らないんだ!」
「…グリーシュ…。それは俺だって同じだ。だけど…!」
いくら嫌だからって、ここで焦ったら本末転倒なのだ。
マフィアとして軌道に乗ってきた今だからこそ、慎重になるべきだ。
しかし、グリーシュは納得しない。
その為俺達は、いつもこれで言い争いになった。


