もう一つ余談。俺が料理の腕を磨いたのもこの頃だ。
最初期の『セント・ニュクス』は、俺より年下の少年達が多かった。
中には、十歳かそこらの子供もいた。
その為、俺達もそうだが、適当なものばかり食べていた。
三食ジャンクフードなんて当たり前だったし、中には野菜の種類なんて一種類も知らない、なんてつわものもいた。
これは大変宜しくない。
健全な身体作りの為に、食育は必要である。
そう思って、俺はグリーシュに相談した。
食べられるなら何でも良い、という生活を続けてきたグリーシュは、俺から相談を受けて驚いていた。
「特に深刻なのは野菜嫌いの子供が多過ぎることだな。この間なんて、野菜食べない、魚も食べない、肉とパンしか食べないって子がいた」
「それは…確かに不味いかもな」
あぁ。相当不味い。
子供の頃はまだしも、大人になってその食生活は致命的だ。
『セント・ニュクス』の構成員に、生活習慣病患者が続出してしまう。
子供の頃に適切な食育を行うことは、『セント・ニュクス』の未来にも関わるのだ。
大袈裟なようだが、この問題は深刻だ。
折角ここまで組織を大きくしたのに、生活習慣病で全滅なんて洒落にならない。
笑い事じゃないぞ。
「でも…どうする?食べろって言ったって食べないだろうし…」
「…うーん…」
「栄養士とか、料理人でも雇おうか。それとも、ここは心を鬼にして、無理矢理にでも…」
「…そうだな、よし。俺が作ろう」
「…は?」
生野菜をそのまま、でんと出しても彼らは食べないだろう。
ならば、野菜嫌いでも食べてもらえるメニューを、俺が作れば良い。
「…ルニキスって、料理作れるんだっけ?」
「ん?いや、作れない。今から練習するよ」
「…」
生憎、料理の心得はない。
でも、やって出来ないことはないだろう。
今からでも、俺はマフィアのリーダー兼、シェフになろう。
こうして俺は料理を勉強し、今ではすっかり料理が得意になった。
年下の子供達も、俺が作った野菜料理なら食べてくれるようになった。
食育、成功。
大変ではあったが、毎日楽しかった。
このままこんな日々が、続いて欲しいと思っていた。
しかし。
最初期の『セント・ニュクス』は、俺より年下の少年達が多かった。
中には、十歳かそこらの子供もいた。
その為、俺達もそうだが、適当なものばかり食べていた。
三食ジャンクフードなんて当たり前だったし、中には野菜の種類なんて一種類も知らない、なんてつわものもいた。
これは大変宜しくない。
健全な身体作りの為に、食育は必要である。
そう思って、俺はグリーシュに相談した。
食べられるなら何でも良い、という生活を続けてきたグリーシュは、俺から相談を受けて驚いていた。
「特に深刻なのは野菜嫌いの子供が多過ぎることだな。この間なんて、野菜食べない、魚も食べない、肉とパンしか食べないって子がいた」
「それは…確かに不味いかもな」
あぁ。相当不味い。
子供の頃はまだしも、大人になってその食生活は致命的だ。
『セント・ニュクス』の構成員に、生活習慣病患者が続出してしまう。
子供の頃に適切な食育を行うことは、『セント・ニュクス』の未来にも関わるのだ。
大袈裟なようだが、この問題は深刻だ。
折角ここまで組織を大きくしたのに、生活習慣病で全滅なんて洒落にならない。
笑い事じゃないぞ。
「でも…どうする?食べろって言ったって食べないだろうし…」
「…うーん…」
「栄養士とか、料理人でも雇おうか。それとも、ここは心を鬼にして、無理矢理にでも…」
「…そうだな、よし。俺が作ろう」
「…は?」
生野菜をそのまま、でんと出しても彼らは食べないだろう。
ならば、野菜嫌いでも食べてもらえるメニューを、俺が作れば良い。
「…ルニキスって、料理作れるんだっけ?」
「ん?いや、作れない。今から練習するよ」
「…」
生憎、料理の心得はない。
でも、やって出来ないことはないだろう。
今からでも、俺はマフィアのリーダー兼、シェフになろう。
こうして俺は料理を勉強し、今ではすっかり料理が得意になった。
年下の子供達も、俺が作った野菜料理なら食べてくれるようになった。
食育、成功。
大変ではあったが、毎日楽しかった。
このままこんな日々が、続いて欲しいと思っていた。
しかし。


