「…うわっ!?何だそれ?」
「ん?」
翌日会ったとき、グリーシュは驚いてすっとんきょうな声を出した。
「どうした?グリーシュ」
「どうしたはこっちの台詞だよ。それ、何?何があったんだ?」
「…?」
何がって、別に何も…。
…あ。
そうだ、思い出した。俺は今日から、これをつけることにしたのだ。
「…似合うだろ?」
「…いや…そりゃ、似合うけどさ…。何でちょっとドヤ顔…?」
昨日買って、今朝初めてつけてみたのだが。
我ながら、結構似合ってると思った。
今日会った人、全員にぎょっとされたけど。
「ルリシヤ…何か…その、罰ゲームでも受けてるのか…?ポーカーで負けたとか…?」
「…?別に、負けてないけど…」
自慢じゃないが、ギャンブルの類は得意だ。
得意になったのだ。ここ数年で。
未だに負けなしである。
そんな俺が、ギャンブルで負けて罰ゲームなんてするはずがない。
「じゃあ…何で仮面?」
「…何でって…」
…昨日、話したじゃん。
「…グリーシュが、チョーカーつけてるから」
「は?」
「俺にも何かつけてみれば良いって、昨日言ったじゃないか」
「え!?それでその仮面つけたのか…?」
「…?」
何か、おかしかったか?
いかにもこう…裏社会の人間っぽくて、格好良くないか?
怪人みたいな感じで。
「似合わないか?」
「いや…似合ってはいるけど…」
「マフィアっぽいだろ?」
「…いや…マフィアっぽくはない…。って言うか、コスプレ…」
「…」
「あっ、いや似合ってる。似合ってるし、マフィアっぽいよルリシヤ。良い。良いと思う」
「ありがとう」
良かった。
「じゃあ、これ毎日つけるよ」
「え!?毎日!?」
「…ちゃんと洗い替えも買ってあるから、心配要らないぞ」
「…そういう心配はしてないんだけど…」
「…?」
グリーシュが何でそんな複雑そうな表情をしているのかは分からないが。
とにかく、似合ってると言ってもらえたので良かった。
今日から、これで行こう。
「…お前、昔からちょっと…たまにずれてるところあるよな」
「…何が?」
ずれてる?何が?どの辺が?
「いや…何でもない。それが、お前の良いところだよ」
「そうか…?ありがとう」
よく分からないけど、多分褒めてくれているのだろう。
この日以降、俺は毎日仮面をつけている。
だからこの仮面は、俺の…マフィアとしてのアイデンティティみたいなものなのだ。
「ん?」
翌日会ったとき、グリーシュは驚いてすっとんきょうな声を出した。
「どうした?グリーシュ」
「どうしたはこっちの台詞だよ。それ、何?何があったんだ?」
「…?」
何がって、別に何も…。
…あ。
そうだ、思い出した。俺は今日から、これをつけることにしたのだ。
「…似合うだろ?」
「…いや…そりゃ、似合うけどさ…。何でちょっとドヤ顔…?」
昨日買って、今朝初めてつけてみたのだが。
我ながら、結構似合ってると思った。
今日会った人、全員にぎょっとされたけど。
「ルリシヤ…何か…その、罰ゲームでも受けてるのか…?ポーカーで負けたとか…?」
「…?別に、負けてないけど…」
自慢じゃないが、ギャンブルの類は得意だ。
得意になったのだ。ここ数年で。
未だに負けなしである。
そんな俺が、ギャンブルで負けて罰ゲームなんてするはずがない。
「じゃあ…何で仮面?」
「…何でって…」
…昨日、話したじゃん。
「…グリーシュが、チョーカーつけてるから」
「は?」
「俺にも何かつけてみれば良いって、昨日言ったじゃないか」
「え!?それでその仮面つけたのか…?」
「…?」
何か、おかしかったか?
いかにもこう…裏社会の人間っぽくて、格好良くないか?
怪人みたいな感じで。
「似合わないか?」
「いや…似合ってはいるけど…」
「マフィアっぽいだろ?」
「…いや…マフィアっぽくはない…。って言うか、コスプレ…」
「…」
「あっ、いや似合ってる。似合ってるし、マフィアっぽいよルリシヤ。良い。良いと思う」
「ありがとう」
良かった。
「じゃあ、これ毎日つけるよ」
「え!?毎日!?」
「…ちゃんと洗い替えも買ってあるから、心配要らないぞ」
「…そういう心配はしてないんだけど…」
「…?」
グリーシュが何でそんな複雑そうな表情をしているのかは分からないが。
とにかく、似合ってると言ってもらえたので良かった。
今日から、これで行こう。
「…お前、昔からちょっと…たまにずれてるところあるよな」
「…何が?」
ずれてる?何が?どの辺が?
「いや…何でもない。それが、お前の良いところだよ」
「そうか…?ありがとう」
よく分からないけど、多分褒めてくれているのだろう。
この日以降、俺は毎日仮面をつけている。
だからこの仮面は、俺の…マフィアとしてのアイデンティティみたいなものなのだ。


