The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

俺が16歳になった頃、俺達のグループの一員だった少年達が、血相を変えて俺とグリーシュのもとに駆け寄ってきた。

彼らは、大怪我をしてぐったりした仲間を連れていた。

「ルリシヤさん!グリーシュさん!助けてください!」

「!?どうしたんだ、それは!?」

怪我をした少年を地面に降ろし、傷を確認する。

腹部を拳銃で撃たれていた。あまりにも出血量が多く、本人にも意識がなかった。

助けてやりたくても、もう手の施しようがない。

「どうして…どうしてこんなことになったんだ?何で、誰に撃たれた?」

俺達は銃なんて持っていなかった。それなのに、何で?

「俺達…『厭世の孤塔』の武器庫に忍び込もうとして…それで」

「お前ら、馬鹿か!?」

これには、グリーシュも声を荒らげた。

『厭世の孤塔』が何者かと言うと…これは、俺よりルレイア達の方が詳しいだろうな。

少数だが精鋭揃いの非合法組織で、俺達のようなチンピラ集団と違って、奴らは本物のマフィアだった。

マフィアの中でも、『厭世の孤塔』はやり口が非常に凶悪なことで有名だった。

そんなマフィアの武器庫に忍び込もうとした、なんて。

命知らずにもほどがある。

結果として、この少年は撃たれてしまった。敵に回した相手を思えば、犠牲者が彼だけで良かったと安心しなければならなかった。

「あんな奴らに手を出すなんて…!こいつだけじゃない、お前達も逃がしちゃくれないぞ。なんて馬鹿なことをしたんだ!」

「う、うぅ…」

小石を一つ投げられたら、大砲を撃ち返してくるような連中なのだ。

顔を見られたなら、ここにいる少年達も…見逃してはくれないだろう。

少年達は、死にたくない、助けて欲しいと必死に訴えた。

俺達もなんとか守ろうとした。彼らを逃がそうとした…けれど。

結局、撃たれた少年も、その撃たれた少年を担いできた少年達も…『厭世の孤塔』の武器庫に侵入した者は皆、死体になって見つかった。

俺達や、グループの他のメンバーが巻き込まれることがなかっただけ…良かったと思わなければならないのかもしれない。