グリーシュもまた、自分の過去について教えてくれた。
グリーシュは貧民街の出身だった。
幼い頃から両親に虐待されながら育ち、そしてグリーシュが十歳そこそこのときに親に捨てられた。
そして、路地裏で悪さをしていたところを捕まり、孤児院に放り込まれたと。
だからグリーシュはろくに教育を受けていなかった。
代わりに、裏社会で子供がどうやって生きていけば良いか、そのノウハウを知っていた。
それを、俺に教えてくれた。
だから俺は、グリーシュに読み書きや計算を教えた。
俺達はお互いに足りないところを補完し合っていた。
そうやって生きてきた。俺達は、比喩でなく…本当に、二人で一人だったのだ。
彼の隣は居心地が良かった。まるで、ずっと一緒に暮らしてきた家族のようだった。
グリーシュは…俺にとって、家族だった。
そして…あいつらも。
俺達は孤児院だけではなく、その界隈でもリーダーのような存在になっていた。
孤児院を始め、地域には行き場をなくした少年達が俺達のもとに集まってきた。
自然と、俺とグリーシュの周りには小さな不良グループが出来ていた。
当時の俺達の仕事は、運び屋をしたり、闇に流れてきた武器を売ったり、近辺の賭場を荒らしたり…まぁ、チンピラ紛いのことをやっていた訳だ。
それでも俺達にとっては立派なビジネスだったし、それによって得た金で、俺達は生活していた。
それなりに、規模も少しずつ大きくなっていっていた。
しかし、それはあくまでこの地区だけに限ったもの…。ごく一部の地域でのことだった。
俺はそれで充分だと思っていた。現状に満足していた。
少年達に慕われ、兄貴分として頼りにされる。
それはとても心地よいことだった。
…それなのに。
グリーシュは貧民街の出身だった。
幼い頃から両親に虐待されながら育ち、そしてグリーシュが十歳そこそこのときに親に捨てられた。
そして、路地裏で悪さをしていたところを捕まり、孤児院に放り込まれたと。
だからグリーシュはろくに教育を受けていなかった。
代わりに、裏社会で子供がどうやって生きていけば良いか、そのノウハウを知っていた。
それを、俺に教えてくれた。
だから俺は、グリーシュに読み書きや計算を教えた。
俺達はお互いに足りないところを補完し合っていた。
そうやって生きてきた。俺達は、比喩でなく…本当に、二人で一人だったのだ。
彼の隣は居心地が良かった。まるで、ずっと一緒に暮らしてきた家族のようだった。
グリーシュは…俺にとって、家族だった。
そして…あいつらも。
俺達は孤児院だけではなく、その界隈でもリーダーのような存在になっていた。
孤児院を始め、地域には行き場をなくした少年達が俺達のもとに集まってきた。
自然と、俺とグリーシュの周りには小さな不良グループが出来ていた。
当時の俺達の仕事は、運び屋をしたり、闇に流れてきた武器を売ったり、近辺の賭場を荒らしたり…まぁ、チンピラ紛いのことをやっていた訳だ。
それでも俺達にとっては立派なビジネスだったし、それによって得た金で、俺達は生活していた。
それなりに、規模も少しずつ大きくなっていっていた。
しかし、それはあくまでこの地区だけに限ったもの…。ごく一部の地域でのことだった。
俺はそれで充分だと思っていた。現状に満足していた。
少年達に慕われ、兄貴分として頼りにされる。
それはとても心地よいことだった。
…それなのに。


