The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

「まぁ、数年ぶりの里帰りですからね~。地元に帰って、偶然初恋の相手に再会して…なんてシチュエーションはあるあるですよね」

…ルレイアさん、何で楽しそうなの?

そんなに楽しそうに言うことか?これ。

「でも大丈夫ですよ。そんなときは良い方法があります」

「…何ですか?」

嫌な予感しかしないのだが?

「…あなたも浮気すれば良いんです。これでフィフティ・フィフティですよ。誰でも良いじゃないですか浮気相手なんて。良ければ適当な女紹介しますよ。全員俺のお古ですけど」

「…!?」

「やっぱり男として生まれてきたからには、生涯のうち最低100人は経験したいですよねぇ。俺はとっくに突破してますから、ルヴィアさんもがんば、もごもごもご」

有り難いことに。

ルルシーさんが、ルレイアさんの口を塞いでくれた。

「済まん、ルヴィア…。ルレイアがまた馬鹿なことを。俺から謝る」

「あ、いえ…大丈夫です…」

…しかし。

…100人って、凄くね?

この世でその人数を達成出来る人が、一体何人いるのだろうか。

考えないようにしよう。うん。

俺はフューニャ一人で良いや。100人の女性にも勝るし。

「良いか、ルレイア。ルヴィアはお前と違って嫁に一途だからな。浮気の心配じゃないんだよ」

「じゃあ何でそんな浮かない顔するんですか?浮気の心配以外に何があるんですか」

「ルヴィアのことだ。どうせ、里帰り中嫁と離れ離れになるのが寂しいとか、嫁を一人で行かせるのが不安とか、そんな理由だ」

「あ…ルルシーさん、よく分かりましたね…」

全部ドンピシャ。俺のことよく分かっていらっしゃる。

素晴らしい上司だ。

「ほら見ろ。そんなことだろうと思った」

「え~?つまんない…」

つまんないって何ですか?

つまるつまらないの話ではない気がする。

「一ヶ月離れ離れですからね…」

結婚してからというもの、フューニャと一ヶ月も離れたことなんてなかった。

…そりゃ、寂しいに決まってる。