前例ってのは、作らなければずっとないままだからな。
何処かで一回、前例を作っておいても良いんじゃないかと思う。
「それは…それは帝国騎士団の話だろ。『連合会』のことじゃない」
「そりゃそうですけど…」
「大体ルレイア、何でそんなにルリシヤを推すんだ。お前らしくもない」
え。そう?
そうかな?俺、割と年下と後輩には優しいタイプだと思ってたんだけど?
「顔が好みだからか?」
「それはありますけど。でもそれだけじゃありませんよ」
弟的な存在が欲しいってのもある。いつまでも末っ子は嫌だし。
でも、それも理由の一つでしかない。
あと…俺がここで賛成しようと反対しようと…ルリシヤはどうやっても幹部になると思うんだよな。
その為に彼は、ここに来たんだろうから。
しかしそれも理由の一つに過ぎない。
一番の理由は。
「…自分の姿を重ねてるんでしょうね」
昔の、自分の姿を。
帝国騎士団に裏切られ、行き場をなくした自分の姿。
そう思うと、確かにらしくない。
いやいや、俺、元々自分に優しく他人にも優しいタイプだから。
ルリシヤにも優しくしてあげるんだよ。
「…ルレイア…」
「そんなに心配しないでください、ルルシー。ルリシヤは信用出来ますよ。かつての俺と同じですから」
俺達が裏切らない限り、ルリシヤも裏切らないよ。
だから、そこは信用して良い。
幹部になった暁に、彼が何をしたいのかについては不明だけどね。
それだって、俺達に危害を加えるようなものじゃない。
それだけ分かってれば、そんなにピリピリしなくて良い。
「ルルシーは、俺がルリシヤに撃たれたことを根に持ってるんでしょう?だから信用出来ないって言う」
「…それは…」
どうやら、図星のようだな。
そうだと思った。ルルシーにしては、反論に根拠がないから。
俺を撃ちやがったというだけで、ルルシーにとってルリシヤは敵なのだ。
だから、頑なに反対する。
その気持ちは分かる。分かるし、それに有り難い。
だけど、そこまで根に持つ必要はないのだ。
俺は無事だったんだし、そもそもルリシヤに俺を殺す意思なんて全くなかった。
だから。
「もう許してあげてくださいよ。ね?ルルシー」
「…」
ルルシーは、無言でルリシヤを睨んだ。
ここまで言えば、さすがのルルシーも折れるかな~と思ったが。
「…いや。やっぱり信用出来ない」
「ルルシーったら…頑固」
「頑固で結構。逆の立場だったらルリシヤをめった刺しにしてた癖に、偉そうなこと言うな」
「そりゃ当たり前ですよ。俺のルルシーに手を出した奴を許すはずないでしょう」
憲兵局を見てみろ。跡形もないぞ。
「なのに俺には、許せって言うのか?無理だ」
「…ルルシー…」
…全く。困ったちゃんだな、ルルシーは。
俺の次くらいに心が狭い。
でも、俺にとっては嬉しいことだ。
とはいえ、それとこれとは話が別。
「…ルルシー。それにアシュトーリアさん。俺はそれでも、ルリシヤを幹部にしてあげた方が良いと思いますよ」
俺は改めて、ルルシーとアシュトーリアさんに向かって意見した。
何処かで一回、前例を作っておいても良いんじゃないかと思う。
「それは…それは帝国騎士団の話だろ。『連合会』のことじゃない」
「そりゃそうですけど…」
「大体ルレイア、何でそんなにルリシヤを推すんだ。お前らしくもない」
え。そう?
そうかな?俺、割と年下と後輩には優しいタイプだと思ってたんだけど?
「顔が好みだからか?」
「それはありますけど。でもそれだけじゃありませんよ」
弟的な存在が欲しいってのもある。いつまでも末っ子は嫌だし。
でも、それも理由の一つでしかない。
あと…俺がここで賛成しようと反対しようと…ルリシヤはどうやっても幹部になると思うんだよな。
その為に彼は、ここに来たんだろうから。
しかしそれも理由の一つに過ぎない。
一番の理由は。
「…自分の姿を重ねてるんでしょうね」
昔の、自分の姿を。
帝国騎士団に裏切られ、行き場をなくした自分の姿。
そう思うと、確かにらしくない。
いやいや、俺、元々自分に優しく他人にも優しいタイプだから。
ルリシヤにも優しくしてあげるんだよ。
「…ルレイア…」
「そんなに心配しないでください、ルルシー。ルリシヤは信用出来ますよ。かつての俺と同じですから」
俺達が裏切らない限り、ルリシヤも裏切らないよ。
だから、そこは信用して良い。
幹部になった暁に、彼が何をしたいのかについては不明だけどね。
それだって、俺達に危害を加えるようなものじゃない。
それだけ分かってれば、そんなにピリピリしなくて良い。
「ルルシーは、俺がルリシヤに撃たれたことを根に持ってるんでしょう?だから信用出来ないって言う」
「…それは…」
どうやら、図星のようだな。
そうだと思った。ルルシーにしては、反論に根拠がないから。
俺を撃ちやがったというだけで、ルルシーにとってルリシヤは敵なのだ。
だから、頑なに反対する。
その気持ちは分かる。分かるし、それに有り難い。
だけど、そこまで根に持つ必要はないのだ。
俺は無事だったんだし、そもそもルリシヤに俺を殺す意思なんて全くなかった。
だから。
「もう許してあげてくださいよ。ね?ルルシー」
「…」
ルルシーは、無言でルリシヤを睨んだ。
ここまで言えば、さすがのルルシーも折れるかな~と思ったが。
「…いや。やっぱり信用出来ない」
「ルルシーったら…頑固」
「頑固で結構。逆の立場だったらルリシヤをめった刺しにしてた癖に、偉そうなこと言うな」
「そりゃ当たり前ですよ。俺のルルシーに手を出した奴を許すはずないでしょう」
憲兵局を見てみろ。跡形もないぞ。
「なのに俺には、許せって言うのか?無理だ」
「…ルルシー…」
…全く。困ったちゃんだな、ルルシーは。
俺の次くらいに心が狭い。
でも、俺にとっては嬉しいことだ。
とはいえ、それとこれとは話が別。
「…ルルシー。それにアシュトーリアさん。俺はそれでも、ルリシヤを幹部にしてあげた方が良いと思いますよ」
俺は改めて、ルルシーとアシュトーリアさんに向かって意見した。


