The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

俺としては…ルリシヤを仲間に引き入れたいんだよな。

敵にするには惜しい。

顔も、実力も。

だからここは、ルリシヤをプッシュしておくべきだろう。

「俺は信用しても良いと思いますよ。他人事とは思えませんからね。糞みたいな組織に裏切られた後だったら、我々を裏切ったりはしないでしょう」

かつての俺と同じ。

俺達が裏切らない限りは、ルリシヤも裏切るまい。

「何よりルリシヤは、敵にするには惜しいですから。自分と似てるからよく分かりますよ。こういう人種は、野放しにしない方が良い」

ちゃんと誰かが、管理しておくべきなのだ。

帝国騎士団を見てみろ。俺をちゃんと管理してないから、マフィアの尻に敷かれるようなことになる。

ざまぁ。

「ルリシヤ?この子、ルリシヤって名前なの」

「…ルリシヤ・サタルです」

「可愛い名前じゃないの」

アシュトーリアさんもお気に召したご様子。

ルシファーなんかよりずっと良い名前だよな。やっぱり名前って大事だ。

「じゃ、ルレイアはこのルリシヤを『青薔薇連合会』に入れることに賛成なのね」

「えぇ、賛成です。我々の末っ子に相応しいですよ彼は」

そろそろ俺にも、弟妹が欲しい。

いつまでも俺が末っ子じゃあな。

「そうね。家族が増えたら楽しくなりそうね」

「でしょう?でしょう?だから入れてあげましょうよ」

「…?失礼、その…家族とか、末っ子とかいうのは…」

うちの方針をご存知ないルリシヤは、怪訝そうな顔でそう聞いた。

あぁそうか。それを説明してあげてなかったな。

「『青薔薇連合会』は皆家族なんですよ。特に幹部はアシュトーリアさんの子供なんです」

水は血よりも濃い、ってね。

実の家族みたいなんてゴミみたいなものだし。

「…家族…か」

ルリシヤは小さく、ぽつりと呟いた。

ふむ。やはり思うところがあるようだな。

マフィアに入るような人間は、大抵が歪な家族関係を持ってるよな。

そうでなきゃ、道を踏み外したりはしない。

「ルレイアは大賛成。じゃあ…ルルシーはどうかしら。あなたはどう思う?」

家族談義はさておいて。

アシュトーリアさんは、今度はルルシーにそう尋ねた。

俺の意見だけを聞くのはフェアじゃないもんな。

「…」

ルルシーは顔を上げ、じろっ、とルリシヤを睨んだ。

その目だけで、ルルシーの言いたいことが伝わってくるな。