The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

するとルリシヤは、それが意外だったようで。

「…ルレイアが決めるんじゃないのか?『青薔薇連合会』は実質、ルレイア・ティシェリーが指揮しているようなものだと聞いたが」

「それは誤解ですねぇ。俺はマフィアのボスなんて面倒臭いものになったつもりはありませんし、これからもなるつもりはありませんよ。俺はあくまで、大人しくて控えめな、ただの一幹部ですから」

そういう厄介な責任が付きまとうポジションは御免だ。

良くも悪くも俺は自己中だって自覚があるからな。組織のリーダーには向いていない。

あ、嘘。俺、心が広くて部下から慕われる大人だった。忘れてた。そういうことにしておこう。

それはともかく。

「決定権があるのはアシュトーリアさんなので。一応あなたをアシュトーリアさんに紹介してあげますが、採用するかどうかは彼女の一存です」

「…そうか、分かった。感謝する」

成程ね。ルリシヤは俺が『青薔薇連合会』の実質的なリーダーだと思っていたと。

だから俺を襲撃して、俺に実力を見せつけようとした訳か。

残念ながら俺は『青薔薇連合会』の首領ではないが、そのアピール方法は非常に有効だ。

いかにもマフィア的な実力の示し方だな。

「じゃ、とりあえずあなたをアシュトーリアさんの執務室に連れていきます。そんなことしないとは思いますけど、変な気は起こさないでくださいね。アシュトーリアさんに手を出されたら、俺もあなたを殺さなきゃならなくなるので」

「分かってる。そんなことはしない」

なら良かった。

しかし、心配性のルルシーは。

「…ルレイア、危険だ。アシュトーリアさんの身に何かあったら…」

「大丈夫ですって。ルルシーは心配性だなぁ…。なら、俺達も同席させてもらいましょうよ。何かあったらすぐアシュトーリアさんを守れるように。それなら良いでしょう?」

「…」

ルルシーは顔をしかめて、それから諦めたように溜め息をついた。

「はぁ…。分かったよ」

「うふふ、ありがとうございます、ルルシー」

そう来なくてはな。