The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

『セント・ニュクス』のリーダーじゃない、か。

そんなことだろうと思った。

しかし、ルルシーはそれが予想外だったようで、

「『セント・ニュクス』のリーダーじゃない、だって…?前もそんなこと言ってたが…。でもルニキス・エリステラという名前は、『セント・ニュクス』のリーダーだと、アイズが…」

うん。アイズの情報は間違っていない。それも正しい。

しかし、それだけじゃないのだ。

「…お前、ルニキス・エリステラじゃないのか?」

「…いや。確かに俺は『セント・ニュクス』の創始者で、リーダーだった。ルニキス・エリステラと…名乗っていた。ついこの間までは」

「何だと…?」

つまり、今は違うってことか。

成程ね。それで分かった。

「あなた、あれですね。自分の作った組織から…追い出された訳ですか」

「…そういうことだ」

はぁはぁ、そりゃまぁ気の毒な。

何処の組織でも、そういうことってあるんだなぁって。

忌々しいことこの上ないな。

「…気の毒ですねぇ。ルニキス…いや、ルニキスじゃないんでしたっけ?何て呼べば良いんです?」

「ルニキス・エリステラ」っていうのは、『セント・ニュクス』のリーダーとしての名前。

つまり、『セント・ニュクス』を追い出されたルニキスは、もうルニキスではなくなった訳だ。

名無しさんってこと。名前ないならつけてあげようと思う。

すると。

「ルリシヤ・サタル。それが俺の本名だ」

「…ほう…」

ルリシヤ。ルリシヤね。

良いんじゃない?ルニキスより好きだよ、俺は。その名前。

いかにも俺達の仲間になりそうな名前じゃないか。

「何だか、色んなふか~い事情がありそうですね。その辺りの事情は追々聞いていくとして…。まず、あなたの目的を教えて頂きましょうか」

万人を魅了する、蠱惑的な微笑を浮かべて、俺はルニキス、改めルリシヤを促した。

俺の予想が正しければ…俺にとっては、嬉しいお返事が頂けるはずだ。

ルリシヤは俺の目をじっと見つめ返し、静かにこう言った。

「…ルレイア・ティシェリー。俺を『青薔薇連合会』の幹部にしてもらえないだろうか」

案の定。

俺にとっては、とても嬉しい要望であった。