The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

「るーにきーすさん。お久し振りです」

「…」

ルニキス・エリステラは、『青薔薇連合会』本部地下にある、監禁室に閉じ込められていた。

どうやら、手荒に扱われてはいないようだが。

それでも監禁室は監禁室。薄暗くてじめじめしているし、床も剥き出しのコンクリートだ。居心地は悪いに違いない。

…うん。

「ルレイア・ティシェリー…。回復したのか」

「えぇ、お陰様で。だからあなたとお喋りに来ましたよ。その為に、あなたはここに来たんでしょう?」

「そうだ」

久々にルニキスの顔を見た。

相変わらず仮面をつけていてよく見えないけど、やっぱり格好良い。

…好みだなぁ。

ルルシーの次くらいに好み。

「じゃ、ひとまずここを出ましょう。ちゃんとソファに座って、テーブルを挟んで、お茶でも飲みながら歓談しましょうよ」

「ルレイア?」

ルルシーが、怪訝そうな顔をした。

ルニキスも、少し驚いていた。

「お前、何考えてる。こいつは客じゃない。捕虜なんだぞ」

「大丈夫ですよ、俺の見立てが正しければ…この人は捕虜ではありません。お客様ですよ」

その為に、わざわざ俺に挑んできたんだろうし?

ちゃんと丁重に扱わなければ。

「手錠も外しましょう」

「…もし暴れたらどうするつもりだ?」

「彼は暴れたりしませんよ」

武器も持ってない、丸腰だし。

それでももし、俺に襲いかかってくるようなら。そのときは。

「万一のときは、ルルシーが守ってくださいね」

ほら、俺、病み上がりって奴だし。

「…仕方ないな。気を付けろよ」

ルルシーは溜め息をついて了承し、監禁室の錠を開けた。

ルニキスの手首についていた手錠も外してやった。

「…」

ルルシーは最大限警戒していたが、ルニキスは両手が自由になっても、変な気を起こす様子は全くなかった。

それはそうだろう。彼にはそんなことをする必要はない。

もう俺達に牙を剥ける必要はなくなったのだ。

「さぁ、上でお話をしましょう」

こんなじめじめした場所でお話なんて、俺も嫌だからな。