The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

「…うふふ」

全身黒の衣装に身を包み、ばっちりと髪をセットし、メイクを施す。

爪には艶やかなマニキュアを塗り、ピアスと、手首の傷を隠すリングブレスレットをつけて、最後に胸に青い薔薇のブローチをつける。

仕上げにオリエンタルな香りの香水を吹き付けて、完成。

ルレイア・ティシェリー、完全復活である。

やっぱりこうでないとね。俺じゃないよね。

「うわっ…。ルレ公がルレ公に戻ってる!」

「やっぱりルレイアは黒じゃないと、見てて違和感があるよね」

「ルレイア、格好良い…」

完全復活を遂げた俺を見て、アリューシャ、アイズ、シュノさんはそれぞれこの反応。

ルルシーだけは、シャイなので、

「昨日まで、清潔感溢れる白い病院服だったのに…。また黒に戻りやがって…」

なんて、やれやれ、と溜め息をついていた。

そう。白い病院服。俺はもうあれに限界を感じていたのだ。

白い服なんて長時間着てたら、身体がぞわっとして、健康に悪い。

やっぱり黒じゃないとな。

「超ルレ公!って感じだな」

「無事に治って何よりだよ」

「まだ無理しないでね、ルレイア。治りきってないんでしょ?」

シュノさんは、心配そうに俺にそう言った。

確かに、まだ完治した訳ではない。

銃創ってのは、そう簡単に治るものではないのだ。

まぁ、それでもほぼ治っている。日常生活に支障がないくらいには。

敵に襲われたとしても、ルアリスやカセイ程度の雑魚だったら、あしらえるだろう。

ルニキスレベルになると…きついものがあるが。

あれほどの実力者は、そうそう現れるものではない。

「そんじゃまぁ、無事に治りましたし、そろそろルニキスのご尊顔を拝みに行きましょうか。うっかり殺してないですよね?」

「殺してないよ。…今はまだ、な」

これからする話の内容次第では、ルニキスの命はないなぁ。

俺の予想が正しければ、そんなことにはならないとは思うが。

「じゃあ、行きましょう。ルルシー、付き合ってくれますよね?」

「当たり前だ。お前を一人で行かせたら、何しやがるか分かったものじゃないからな」

ひどーい。そんな、人を躾の出来てない野良犬みたいに。

あながち間違ってはいない。巷では俺は、狂犬とか死神とか呼ばれてるらしい。

失礼だよなぁ。俺はこんなに穏やかで優しい、良識を弁えた良い大人だっていうのに。

「それじゃ、いざルニキスに会いに行きましょう」

「あぁ」

ルニキスに会うのはあの情熱的な夜以来だ。楽しみだなぁ。