その晩。
俺は部下のルヴィアと共に、『青薔薇連合会』の本部で、その時を待っていた。
「…」
俺がいつにもなく険しい顔をしているせいだろう、ルヴィアもやりにくそうだった。
嫌な上司だという自覚はある。
申し訳ないけど、今夜ばかりは許して欲しい。
ルニキスのこともあるが、他にも気になることがある。
「…ルヴィア。ルレイアの容態は…まだ変わりないか」
今日だけで、もう数十回は聞いたような気がする。
そしてルヴィアは、文句も言わずその度に律儀に答えてくれた。
「変わりないようです。まだ目を覚まさないとか…」
「…」
ルレイアの傷は、致命傷になるほど酷いものではないと聞いた。
医師の見立てでは、今日の午後には意識を取り戻すはずだと。
それなのに…深夜になった今でも、まだ目を覚ましていない。
「…何か、毒物が使われた可能性は?」
「何度も調べたということですが…やはり、毒物の反応はないようです」
「…そうか」
このやり取りも…もう、何回したか分からないな。
「…そろそろ、日付が変わるな」
俺は腕時計を確認した。
約束の時間まで、あと少し。
そこで、俺はふと思い出した。
「…悪いな、ルヴィア。こんな時間まで付き合わせて…」
ルヴィアの嫁…心配してるだろうに。
「いえ…仕事ですから。それに…ルレイアさんに手を出したという輩のことは…俺も許せません」
「…」
そうか…俺もだ。
ルレイアはルニキスを殺すなと言った。気を付けるつもりではいるが…。衝動的に殺してしまいそうで怖い。
ルレイアを傷つけたというだけで…俺にとっては許せないのだ。
「…そろそろ配置に着くぞ。付き合ってくれ、ルヴィア」
「はい」
家庭持ちのルヴィアを、こんな時間まで付き合わせるのは忍びないが。
まずはルレイアを傷つけた暗殺者、『セント・ニュクス』のリーダー、ルニキス・エリステラなる人物の顔を拝みに行くとしよう。
俺は部下のルヴィアと共に、『青薔薇連合会』の本部で、その時を待っていた。
「…」
俺がいつにもなく険しい顔をしているせいだろう、ルヴィアもやりにくそうだった。
嫌な上司だという自覚はある。
申し訳ないけど、今夜ばかりは許して欲しい。
ルニキスのこともあるが、他にも気になることがある。
「…ルヴィア。ルレイアの容態は…まだ変わりないか」
今日だけで、もう数十回は聞いたような気がする。
そしてルヴィアは、文句も言わずその度に律儀に答えてくれた。
「変わりないようです。まだ目を覚まさないとか…」
「…」
ルレイアの傷は、致命傷になるほど酷いものではないと聞いた。
医師の見立てでは、今日の午後には意識を取り戻すはずだと。
それなのに…深夜になった今でも、まだ目を覚ましていない。
「…何か、毒物が使われた可能性は?」
「何度も調べたということですが…やはり、毒物の反応はないようです」
「…そうか」
このやり取りも…もう、何回したか分からないな。
「…そろそろ、日付が変わるな」
俺は腕時計を確認した。
約束の時間まで、あと少し。
そこで、俺はふと思い出した。
「…悪いな、ルヴィア。こんな時間まで付き合わせて…」
ルヴィアの嫁…心配してるだろうに。
「いえ…仕事ですから。それに…ルレイアさんに手を出したという輩のことは…俺も許せません」
「…」
そうか…俺もだ。
ルレイアはルニキスを殺すなと言った。気を付けるつもりではいるが…。衝動的に殺してしまいそうで怖い。
ルレイアを傷つけたというだけで…俺にとっては許せないのだ。
「…そろそろ配置に着くぞ。付き合ってくれ、ルヴィア」
「はい」
家庭持ちのルヴィアを、こんな時間まで付き合わせるのは忍びないが。
まずはルレイアを傷つけた暗殺者、『セント・ニュクス』のリーダー、ルニキス・エリステラなる人物の顔を拝みに行くとしよう。


