その気持ちは、よく分かる。
…だけど。
「信用は出来ると思う。あの状況で俺を騙すメリットはないし…。実際、危険を冒して俺を逃がしてくれたんだ。信用しても良いはずだ」
何より、あの目。
彼女のルレイア殿への憎しみと、祖国を変えたいという思いは…本物である。
だから、俺はカセイ殿を信じる。
「でも、ルアリス…。憲兵局に協力者なんて、危険なんじゃ…」
「ラシュナさん、そこまでにしてあげてくれませんか」
なおも踏み込んだ話をしようとしたラシュナを、セトナ様が止めた。
「詳しい話は後にしましょう。ルアリスさん…疲れているでしょうから、まずゆっくりしてください」
「セトナ様…」
「生きて、無事に戻ってきてくれたのですから…。それだけで充分です」
「…ありがとうございます」
セトナ様の気遣いが有り難かった。
仲間の顔を見て、どっと疲れが出てきた。
さすがの俺も…そろそろ体力の限界が。
「ユーレイリーさん…。ルアリスさんをお願いします」
「畏まりました」
ユーレイリー、の名前を聞いて、俺はドキッとした。
セトナ様の後ろに、ユーレイリーは控えていた。
…だけど。
「信用は出来ると思う。あの状況で俺を騙すメリットはないし…。実際、危険を冒して俺を逃がしてくれたんだ。信用しても良いはずだ」
何より、あの目。
彼女のルレイア殿への憎しみと、祖国を変えたいという思いは…本物である。
だから、俺はカセイ殿を信じる。
「でも、ルアリス…。憲兵局に協力者なんて、危険なんじゃ…」
「ラシュナさん、そこまでにしてあげてくれませんか」
なおも踏み込んだ話をしようとしたラシュナを、セトナ様が止めた。
「詳しい話は後にしましょう。ルアリスさん…疲れているでしょうから、まずゆっくりしてください」
「セトナ様…」
「生きて、無事に戻ってきてくれたのですから…。それだけで充分です」
「…ありがとうございます」
セトナ様の気遣いが有り難かった。
仲間の顔を見て、どっと疲れが出てきた。
さすがの俺も…そろそろ体力の限界が。
「ユーレイリーさん…。ルアリスさんをお願いします」
「畏まりました」
ユーレイリー、の名前を聞いて、俺はドキッとした。
セトナ様の後ろに、ユーレイリーは控えていた。


