ちなみに。
その日、帝国騎士団四番隊隊長のルーシッドが、王宮に戻った後。
偶然、オルタンスと、そのオルタンスと一緒に話し込んでいたアドルファスに、廊下で遭遇した。
「あ…オルタンス殿、アドルファス殿も」
「あぁ…ルーシッドか。今日はルレイア達と打ち合わせじゃなかったのか?」
「はい…今、終わって帰ってきたところです」
「そうか…。ルレイアは何か言っていたか?」
「…」
ルーシッドは思い出す。つい先程、俺に言われたオルタンスへの伝言を。
ルーシッドは悩む。その伝言を、オルタンスに伝えて良いものかと。
黙り込むルーシッドに、オルタンスはきょとん、と首を傾げていた。
すると、アドルファスが、
「何でも言っちまえよ。どうせオルタンスは、何言われてもへっちゃらなんだからよ」
「そ…そうですか」
ならば…と、ルーシッドはぽやんとしているオルタンスにこう言った。
「…その…。帝国騎士団の制服は…真っ黒に染めるべきだ、と…」
「…」
オルタンスは真顔で、アドルファスはちょっと噴き出していた。
この場に俺がいたら、きっと大爆笑だったことだろう。
オルタンスはどんな反応をするのだろうかと、ルーシッドは内心はらはらしていたに違いない。
しかしこの男が、そんな深刻に物事を考えている訳がない。
案の定、オルタンスの第一声は。
「…アドルファス…。仕立て屋に頼んで、とりあえず色違いで黒の制服を発注してみようか」
「…お前、本気にしてんのか?」
「制服が黒くなったら、格好良い制服着たさに、ルレイアが戻ってくるかもしれない」
「…」
それはない。
アドルファスもルーシッドもそう思ったに違いない。
後で聞いたところによると、オルタンスは本気で「帝国騎士団の制服を黒にする」という案を帝国騎士団隊長会議で打診したものの。
敢えなく全員の反対を受けて、渋々諦めていたそうだ。
お遊戯会でもやってんのか。あいつらは。
その日、帝国騎士団四番隊隊長のルーシッドが、王宮に戻った後。
偶然、オルタンスと、そのオルタンスと一緒に話し込んでいたアドルファスに、廊下で遭遇した。
「あ…オルタンス殿、アドルファス殿も」
「あぁ…ルーシッドか。今日はルレイア達と打ち合わせじゃなかったのか?」
「はい…今、終わって帰ってきたところです」
「そうか…。ルレイアは何か言っていたか?」
「…」
ルーシッドは思い出す。つい先程、俺に言われたオルタンスへの伝言を。
ルーシッドは悩む。その伝言を、オルタンスに伝えて良いものかと。
黙り込むルーシッドに、オルタンスはきょとん、と首を傾げていた。
すると、アドルファスが、
「何でも言っちまえよ。どうせオルタンスは、何言われてもへっちゃらなんだからよ」
「そ…そうですか」
ならば…と、ルーシッドはぽやんとしているオルタンスにこう言った。
「…その…。帝国騎士団の制服は…真っ黒に染めるべきだ、と…」
「…」
オルタンスは真顔で、アドルファスはちょっと噴き出していた。
この場に俺がいたら、きっと大爆笑だったことだろう。
オルタンスはどんな反応をするのだろうかと、ルーシッドは内心はらはらしていたに違いない。
しかしこの男が、そんな深刻に物事を考えている訳がない。
案の定、オルタンスの第一声は。
「…アドルファス…。仕立て屋に頼んで、とりあえず色違いで黒の制服を発注してみようか」
「…お前、本気にしてんのか?」
「制服が黒くなったら、格好良い制服着たさに、ルレイアが戻ってくるかもしれない」
「…」
それはない。
アドルファスもルーシッドもそう思ったに違いない。
後で聞いたところによると、オルタンスは本気で「帝国騎士団の制服を黒にする」という案を帝国騎士団隊長会議で打診したものの。
敢えなく全員の反対を受けて、渋々諦めていたそうだ。
お遊戯会でもやってんのか。あいつらは。


