The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

「帝都に…ですか?」

「そう。こんな国境近くにいたんじゃ、俺が不便でたまりませんからね。それと、この烏合の衆をせめて弾除けくらいには使えるよう訓練するべきでしょう」

こんなところにいたんじゃ、革命軍の兵士なんていつまでたってもカカシ同然だ。

弾除けにもならない。

付け焼き刃でも、二、三ヶ月訓練すれば使い物にはなる。

幸いなことに、今は便利な「お財布」もある訳だからな。

「でも…帝都への移送費や、帝都での滞在費の確保は…」

「何にも心配要りませんよ。必要な金はぜーんぶ、帝国騎士団が出してくれるんでしょう?ねぇ、親愛なるルーシッド殿?」

「っ…」

俺だって、こんな便利な「お財布」がなきゃ、こんなこと提案したりはしない。

弾除けを育てる為に身銭を切るなんて、誰がそんな馬鹿なことをするんだ?

俺だったら絶対嫌だね。こんな奴らの為に一銭だって出したくない。

でも、こんな奴らの為にお金を出したいという変わり者がいるらしいから。

是非とも出してもらおうじゃないか。

こういうときしか使えないからな。帝国騎士団は。

「出してくれるんですよね?兵士を出さない代わりに金は出すんですもんね?」

「…分かりました」

渋い顔をして、ルーシッドは了承した。

さすが帝国最大の便利な財布。精々すっからかんにしてやろうじゃないか。

人の金で食う飯は最高に美味いな。