カーテンの向こうには草原と雪をうっすらとまとった美しい山々が見え、手前には集落がいくつかあった。



やっぱりこのホテルは星が4つくだけある。



人気な理由もわかる。



視線を感じ後ろを見ると、奏汰が俺を見つめて立っていた。



心なしか少し悲しそうな表情を浮かべながら。



奏汰の方を向き直って、気になったことを口にした。