ラウンジの入口は、高級ホテルのような照明と結婚式みたいなゴージャスな受付に待ち受けられた。 受付で名前を告げてこれまた美しいエスカレーターに乗ってラウンジに入ると、滑走路の見える絶景だった。 「特等席だ!」 …これは奏汰の声じゃない。 周りを見渡すと坊っちゃんっぽい小さな男の子が母親から離れて走り回っていた。