俺が興味本位で聞くと、奏汰はまだ口いっぱいのリスみたいな顔でこくりと頷いた。 「俺、今は無理だけど気持ちの整理がついたら、もし本当の愛じゃなくてもいいならキスしてもいいよ」 と言うと、ぱあっと顔の周りに花畑が広がったような、そんな表情になった。 こいつ、軽いな。 てか、もう一つ気になってたこと。