「起立、礼、おはようございます」
今日もまた始まった、学校生活。
これを読んでるほとんどの人が騙されただろう。
残念、俺は生徒ではなく教師だ。
それも、愛に飢えたガキが集まる男子校。
通常の恋愛は期待できない。
愛に飢えているのは先生も例外ではないみたいだ。
昨日も理科教師が中庭で国語の美人教師を襲っていたと噂が流れた。
生徒が女性の先生を恋愛対象としてみるのはまだいいとしても。
百歩譲っていいとしても、だ。
最近では愛のない性行為が生徒間でも流行し、ちょっとした問題になっている。
ただ先生達があまり大事にできないのは当然自分たちも同類だからだ。
先日、ある生徒がこれらについて相談したいことがあると俺のところに来た。
正直気乗りしなかったが、あまりにも押され結局今日の昼休みに一旦会うことにした。
だるい。。
めんどくさい。
だが生徒のためだと自分を宥め、約束場所の空き教室に向かった。
途中で通りがかった別の空き教室から女のものではない喘ぎ声が聞こえてきて、正直不快だった。
入っていって注意してもよかったが、したところで丸め込まれそうだ。
だからやめて、そのさきの指定場所のドアを開けた。
中は暗かったが、スマホの光が窓に反射してみえる。
足を進めてみた。
「横原ー。来たぞー、とっとと終わらせようぜ」
振り返った横原は、松井先生、とぶつぶつ言いながら立ち上がった。
「せんせー。」
俺の前まで来たとき、彼はそう言った。
181ある俺は少し見下ろすぐらいだから、175はあるのだろう、相当成長したと見る。
「俺、松井せんせーのこと、好きっす。」
彼は確かにそう言った。
どういうことだろう、冗談か何かの間違いか。
ジリジリと詰められる距離に、反射的に後ずさってしまう。
気付いたら背中に冷たくて堅いものがあった。
「俺をここに呼んだのは、それを…っ!!!」
俺のその言葉を遮るように、顔の横に手が勢いよくついた。
不覚にも突然の壁ドンに、心が少しうずいてしまったが、気付かないフリをする。
「そうですよ、先生のことを愛しているんですから、当たり前です」
今まで付き合ったことぐらいある。
だから童貞ではない。
けれど一度として愛しているという言葉は誰もくれなかった。
「キス、しましょうよ」
腕が一旦離れたと思えば、体を密着させ片手で頬をなぞってくる。
もう片方の手に半ば首をしめられながら、抵抗することもできず、ただ感じないように目をぎゅっと瞑る。
それをオッケーサインと捉えたのか、吐息が顔にかかる。
ぬるっとした何かが唇に触れ、離れていった。
目を開けてにやっと舌を出す横原をみて、唇を舐められたということがわかった。
やらしい。
そんな言葉が口から出そうになったが、頑張って飲み込んだ。
何を思ったのか、俺はくるっと体を回転させ横原を壁に押し付けた。
そしてあろうことか唇を重ねた。
最初はビックリしていた横原も、だんだんと応えてきた。
くちゅくちゅと、嫌な音が嫌なほど響く。
「んっ、んんっ!せ、んっせっ!」
俺は一旦離してやることにした。
横原から言葉がまたかけられるまでがとてつもなく長く感じられた。
その間俺の頭の中はパニック状態だった。
俺、生徒にキスしちゃったよ。それもディープな、えろいやつ。てか相手男だし、年下だし教え子だし向こうから誘ってきたとはいえ俺も応えちゃったし!!!
「どうしたんですか?…もしかして、後悔してます…?」
ニヤリと不気味に笑った横原は続けて口をひらいた。
「授業、サボりません?俺、行きたいとこあるっす。」
……なんでこうなったんだろう。
俺はいわゆるラブホという名のヤり溜まりだ。
今日もまた始まった、学校生活。
これを読んでるほとんどの人が騙されただろう。
残念、俺は生徒ではなく教師だ。
それも、愛に飢えたガキが集まる男子校。
通常の恋愛は期待できない。
愛に飢えているのは先生も例外ではないみたいだ。
昨日も理科教師が中庭で国語の美人教師を襲っていたと噂が流れた。
生徒が女性の先生を恋愛対象としてみるのはまだいいとしても。
百歩譲っていいとしても、だ。
最近では愛のない性行為が生徒間でも流行し、ちょっとした問題になっている。
ただ先生達があまり大事にできないのは当然自分たちも同類だからだ。
先日、ある生徒がこれらについて相談したいことがあると俺のところに来た。
正直気乗りしなかったが、あまりにも押され結局今日の昼休みに一旦会うことにした。
だるい。。
めんどくさい。
だが生徒のためだと自分を宥め、約束場所の空き教室に向かった。
途中で通りがかった別の空き教室から女のものではない喘ぎ声が聞こえてきて、正直不快だった。
入っていって注意してもよかったが、したところで丸め込まれそうだ。
だからやめて、そのさきの指定場所のドアを開けた。
中は暗かったが、スマホの光が窓に反射してみえる。
足を進めてみた。
「横原ー。来たぞー、とっとと終わらせようぜ」
振り返った横原は、松井先生、とぶつぶつ言いながら立ち上がった。
「せんせー。」
俺の前まで来たとき、彼はそう言った。
181ある俺は少し見下ろすぐらいだから、175はあるのだろう、相当成長したと見る。
「俺、松井せんせーのこと、好きっす。」
彼は確かにそう言った。
どういうことだろう、冗談か何かの間違いか。
ジリジリと詰められる距離に、反射的に後ずさってしまう。
気付いたら背中に冷たくて堅いものがあった。
「俺をここに呼んだのは、それを…っ!!!」
俺のその言葉を遮るように、顔の横に手が勢いよくついた。
不覚にも突然の壁ドンに、心が少しうずいてしまったが、気付かないフリをする。
「そうですよ、先生のことを愛しているんですから、当たり前です」
今まで付き合ったことぐらいある。
だから童貞ではない。
けれど一度として愛しているという言葉は誰もくれなかった。
「キス、しましょうよ」
腕が一旦離れたと思えば、体を密着させ片手で頬をなぞってくる。
もう片方の手に半ば首をしめられながら、抵抗することもできず、ただ感じないように目をぎゅっと瞑る。
それをオッケーサインと捉えたのか、吐息が顔にかかる。
ぬるっとした何かが唇に触れ、離れていった。
目を開けてにやっと舌を出す横原をみて、唇を舐められたということがわかった。
やらしい。
そんな言葉が口から出そうになったが、頑張って飲み込んだ。
何を思ったのか、俺はくるっと体を回転させ横原を壁に押し付けた。
そしてあろうことか唇を重ねた。
最初はビックリしていた横原も、だんだんと応えてきた。
くちゅくちゅと、嫌な音が嫌なほど響く。
「んっ、んんっ!せ、んっせっ!」
俺は一旦離してやることにした。
横原から言葉がまたかけられるまでがとてつもなく長く感じられた。
その間俺の頭の中はパニック状態だった。
俺、生徒にキスしちゃったよ。それもディープな、えろいやつ。てか相手男だし、年下だし教え子だし向こうから誘ってきたとはいえ俺も応えちゃったし!!!
「どうしたんですか?…もしかして、後悔してます…?」
ニヤリと不気味に笑った横原は続けて口をひらいた。
「授業、サボりません?俺、行きたいとこあるっす。」
……なんでこうなったんだろう。
俺はいわゆるラブホという名のヤり溜まりだ。



