BL短編集


「ごめんっ秀一。勝手に逃げて。」


キスの真相を聞くと、いつもは割と尖っている性格の秀一が。


名前で僕を呼んだ。


弱々しい、そんな声で。


「ごめんなっさいっ、克美っヒックすきなのっ克美がっ」


僕の腕に収まるこの猫は、驚くほど小さく、猫を被っていた。