ツイッター和歌集・1

 この人生模様はまさに順風満帆、快進撃の人生というような気もしますね。しかしこれはそのう…凡夫の当てずっぽう、勘繰りではあるのですが恰も魔術、悪魔が何かを目当てに芥川に与えた幸運だった…というような気もするのです。それはちょうど芥川の小説「魔術」でミスラ君が主人公に魔力を与えたことや、「黒衣聖母」における祖母の顛末などともダブるのですが…。
 どういうことかと云うとこちらも同じく芥川の「煙草と悪魔」内でチャボ(悪魔)が「この植物の名を当てたらこの(煙草)畑をお前にやろう。しかしもし(期日迄に)分からなかったらお前の魂をもらうぞ」と言明しているのですがそれに類することです。小説の顛末は脅かされた百姓が煙草と言い当てて悪魔から畑を譲り受け魂も取られずに済むのですが、しかしその結果日本中に煙草が広まることとなり、喫煙の悪癖が日本を覆うのです。畢竟悪魔が勝ったこととなる。なぜと云うに超ヘビースモーカーだった芥川(と私もそう😅)自身が喫煙の悪習から終生抜けられなかったからです。私の経験から云うと真っ当な人生(毎日の実生活)を過ごすことも執筆活動も大変なプレッシャーなのであり、煙草なしにはとても送れない。合間合間の一服がどうしても必要だ…。
 で、その真っ当な人生というのが命題である分けです。それは何も悪い事をせずに清く正しい生活を送るということだけでは終わらない(ま、尤もそれが基本中の基本ですけどね)。

           【前にも掲載した黒衣聖母 by alanajordan ↓】