切恋memory

授業が終わり、帰りの用意をしていると、

檎人くんが同じ班の綾羽ちゃんに、ランドセルに付けている何かを自慢をしていた。

それは、彼女にもらったらしい

君が好きなキャラクターのキーホルダー。

君は、慈しむような目でキーホルダーを見て、

赤ん坊を抱えるように、大切に大切に、キーホルダーを撫でている。

……やっぱり、私が入る隙は無いんだな、

って思っちゃう。