切恋memory

水曜日の放課後、メロンタウンで

遊んだ。

六年一組で集まったのは、

二回目だ。





「好きな人、言っていい?」


今日こそは、伝えるつもりだった。



「えー、当てたい」

「じゃあ、早くしてよー」

「だってわかんないんだもん」



最近、好きな人の話題を振ると、

よくはぐらかされる気がする。

君は鈍感なんだと思っていたけど、

やっぱり勘づかれているのだろうか。

小説の読みすぎだってわかっているけど、

面倒くさいと思われていないだろうか。

友達が協力までしてくれたのに、

私は本当にダメだ。