王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



……この男、なんだかめちゃくちゃなことを言っている……。

馬鹿馬鹿しいが……でも、美織の作った料理を幸せそうな顔で食べながら能天気な話をする神室玲は、なんだか憎めなかった。

(この人、やっぱりいい人だなぁ。学園であれだけ人気があるのも、外見や家柄だけが理由じゃないんだろうな……)

私は呆れつつも微笑んで、食べ続ける神室玲を見つめながらそんなことを思っていた。

(……でも、この人は鈴子の婚約者なんだ……)

ふと、今日鈴子が言っていたことを思い出した。

いずれ神室玲と鈴子は結婚するのだろう。

二人が並んでいるところを想像したら……急に胸が痛くなって、私は神室玲に気付かれないようにそっと自分の胸を抑えた。