王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



おばあちゃんに教わっているから、そこまで不味いということはないはずだけど……。

でもこれまで他人に食べさせたことなんて一度もないので、少し心配だった。

「うまい! いつも食べているウメの和食にそっくりで、薄味で上品だ!」

そう言いながらパクパクと食べ続ける神室玲を見て、私はホッとして胸をなでおろした。

「なら良かったです。……でもおばあちゃんの和食しか食べられないなんて、おばあちゃんが退職したら、その後はどうするんですか?」

「確かにな。……そうだ! そうなったら、美織が俺の食事を作ってくれないか!?」

いいことを思い付いた、というような顔で神室玲が言い出した。